長女と同じ地域にご長男、その後北米の別の地域にご次男を送られた先輩ママの杏様とお会いできることになった。
私だけがお話をうかがうのはもったいないと思いつつ、まだ学校生活に慣れない長女のことを相談したかったので、教育熱心なママ友をお誘いするのは別の機会にと思った。
北米生活2週目の長女は、いまだご機嫌斜め。
留学生担当の先生がご出張に出られるので、校長先生が対応してくださることになった。
南半球の田舎と比べると、いまは都会の進学校で、便利なところも多いのに不満もあるらしい。
杏様からは、地域のカリキュラムが大学進学準備をしやすいというお話をうかがって、まず心強かった。
あとは、学年ごとにどういう準備をしたか、誰に相談したかというお話も参考になった。
今回の転校で感じたことだが、「田舎か都会か」というポイントは、高校選びでも大学選びでもこだわらなければならないところである。
東京育ちの長女は、てっきり都会派のほうが合っていると思っていたのだが、最初の渡航先が田舎だったので、その環境や民族(友人)がいまなお恋しいのだと思う。
はじめての渡航では、3ヶ月間自分の存在を消していたというのに、今回は新入生になって「みんな英語を喋ってくれない!」なんて威張っている(笑)
北半球のボーディングスクールのほうが、南半球より為替の関係で高額なのだが、杏様からうかがうと、南半球のほうが寮生活は手厚い感じがした。
南半球のボーディングスクールでは、衣類や下着の全てに名前入りのタグが縫い付けられる上に、洗濯も全部やってもらっていた。
北半球のボーディングスクールは、高校生だから自分たちでランドリーを使わせるのかと思っていたら、タグ付けなんかもしないようである。
南半球ではチュートリングの時間も寮全体であったのに、いまの学校はオプションだそうである。
渡航していない私にとって、長女が足りないところに気づいてくれるのは、ありがたいことである。
9年生というのはどこの高校でも生徒が少ないようなので、今のうちに足りないものややりたいことをどんどんアピールするチャンスだと思う。
いろいろと相談にのってもらいながら、杏様のお子様たちのインターンをしながらの大学の様子も教えていただいた。
また、お子様たちが日本の大学との講義の違いや、研究の深さ、宿題の多さ、そしてインターンの経験によって導かれる結論は、日本の大学や就職活動、企業や組織にはなじめないということになるらしい。
それは、北米の大学のあまりに多様な研究分野のために、日本のように社会に出て「シンソツ」と一色に塗ることができないという意味で、ニートになるとかの「なじめない」という意味よりずっと前向きである。
長女は今の状況をまだもうしばらく良しとできないのだろうけれども、自分なりに納得のいく形に整えられたら、また大学準備に向けて一緒に前進したい。