三大予備校めぐり | 12才からの海外ボーディングスクール

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海外校の休みは日本より長い。

とはいえ、北米の高校はたったの4年なので、全部の夏休みを日本で勉強するとしても4回、これにクリスマス休暇を加えても大した日数にはならない。

長女は兄弟も増えたので、やや早いとは思いつつ、行けるときに調べておこうと予備校めぐりに踏み切った。
自分のことなのだから、と帰国生コースに自分でアポイントを取らせてみた。
ぐうぜんSKYの順番になった。

Sの場合)通学:40分程度 担当者:男性
事前データでは南半球の受験準備に強いということだった。

・ 高3の9月に入学できる大学があるということ
・ 9月生の場合は、海外の成績や統一試験、語学試験などのスコアが重要であること
・ 語学スコアは2年ないし1年以内のものが有効であること
・ 文系と理系の受験科目について
・ 9月生は、卒業も半年ずれていくために、就活に不利なことがある

Kの場合)通学:40分程度 担当者:女性
口コミを聞いたことはなかったが、大手だけあって実績が輝かしい感じ。

・ 受付の雰囲気が丁寧で、おそらく月謝が高いのだろうという予感がした
・ 各大学の出願資格について立派な入試情報をいただいた
 - 渡航の人数、年数などの制限
 - 跳び級の可否(可もあるっていうのが意外!!)
 - 帰国生を募集しているものの、実際には入学させない大学がある
などの情報も聞くことができた
・ 北米専門のカウンセラーがいる

Yの場合)通学:30分程度 担当者:女性
北米に強いというウワサ。

・ 通信教育があるのが特徴
・ 北米専門のカウンセラーがいる
・ 各大学の出願資格についての入試情報をいただいた

ふと気づいたことは、中3の9月から留学した場合のスケジュールが書かれていたので、
この人たちが現役合格のために帰国受験するのはたいへんになるということである。

紛らわしいので日本の学年で説明すると、中3の9月から4年制高校に留学すると、普通に行って卒業が半年遅れになるので、日本の大学に現役合格するためには、

1) 高3の夏休み~秋まで私大の帰国生入試
2) 高3の冬に海外の大学への出願
3) もしくは国立の帰国入試。
4) 4月に日本の大学生
5) 6月に海外の高校4年生の卒業
6) もしくは9月に海外の大学

というスケジュールなのだ。

高校でうまくスキップしたり、中2の9月から高校留学するほうがずっと大学受験準備が楽になると思う。

1) 高2の冬に海外大学の出願 → 高3の9月から海外の大学生
2) 高3の6月に卒業 → 帰国受験準備
3) 高3の秋から受験 → ごく一部は高3の9月から、ほとんどは4月から大学生

私は後者のほうがメジャーなのかと思ってつい、
「海外の大学が合格してから、帰国生入試を受験する人もいるのですかねえ」
と、のんきな質問をしてしまったが、そういう例外は1%にも満たないという回答をもらった。
ただしこれは、あくまでも日本の予備校に通う帰国生の割合である。

日本の高校生が海外の大学に入る学力や経済力がないということではなく、大半の留学生が早くても中3の9月から4年分の高校の単位を履修するため、先に訪れる高3の帰国生入試のほうに気を取られ、海外大学への志望は萎えるのだと考えられる。

私は「グローバル子育て」について考えるとき、サマーキャンプや短期留学のようなカルチャー体験の積み重ねをゴールにしたくないと思っている。

現地校へ通う場合は、留学生としてのメリットやハンデはこの先もずっとつきまとっていくわけで、大人が海外移住や海外転職をしたところでも同じだと思う。

だから「グローバル子育て」は、「海外ではたいへんだろうから帰っておいで」と親が言って締めくくるのではなく、子供なりに海外で「生きる力」を感じ取った上で、その先の社会との関わりを考えていくことが理想だと思う。