区立中の帰国生 | 12才からの海外ボーディングスクール

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長女が中学生になって最初の保護者会へ顔を出す。

最初は全校で学校の様子や問題を聞き、その後クラス別で集まった。
一年生の一学期とあって、上級生と比べるとおとなしく、勉強熱心で、仲が良い。
長女の一時帰国も暖かく迎えられ、毎日のように友達と遊んでいる。

4Fの教室からは、六本木ヒルズのアリーナまでも見えそうである。

渡航先の田舎暮らしとこの都会暮らしのギャップが絶妙だと思う。

クラスの保護者は、たったの9名が出席した。
席の近い女子5名のママたちで、自己紹介や子どもの様子などを意見交換。

長女の隣の席の子は、長女と同時期にヨーロッパから帰国したので、とても興味を持っているらしい。

帰り道に声をかけてきた男の子ママは、アメリカで出産して、行き来しているそうだ。

区立中にも帰国生がいるし、同級生はとても柔軟に対応しているのだと思った。

乳飲み子の世話と、すでに夏休みの次女の宿題に追われ、せっかくの一時帰国も長女とゆっくり語るような時間がとれなかった。

もう半年すれば、日本の冬休みとも重なるので、いろいろ話したり遊びに行けるのだと思う。

「日本の高校に進学させるべきか?」

時々そんな思いが頭をよぎるが、保護者会で話を聞いていると、いまの日本は社会も学校も家庭も、ストレスを感じることが多い。

「留学するほうが、慣れない環境で、コミュニケーションも不自由で、ストレスを感じるのでは?」
と思うのだが、長女自身も出国をとても楽しみにしている。

カリキュラムについては、どちらの中学も初体験なので、まだ何とも言えないが、違いはハッキリしている。
日本の中学は、重要ポイントが一致していて、先生が言ったところさえ覚えれば、落ちこぼれることはない。
日本では、授業における学校の責任が大きいように感じる。

海外では、もっと生徒の自主性が重んじられるが、自己責任であることも多い。
日本ではあまり中高生を留年させないが、海外では科目別や能力別で、学年をスキップすることも多い。

区立中で、授業を妨害したりさぼる生徒がいるという問題があるそうなので、留学先ではどうかと長女にたずねた。
すると、そういう生徒は、教頭と1対1で過ごすという罰があるらしい。

区立中では、保健室が乱用されて迷惑していると言っていたが、教師と親が同意した上でのほろ苦い罰というのは、大人の知恵で何か考えられるのではないかと思う。

それにしても、生徒に限らず、社会や家庭でストレスの多いことが根本にあると思う。
子どもはどんどん成長していくのに、社会はどこかで成長が止まってしまったような気がする。