小中高校生のための留学セミナーに参加する。
留学団体が言うには、昨今の問い合わせの傾向は、
・国際的な仕事に従事している親
・海外の大学院を卒業した親
の問い合わせが急増しているらしい。
この親たちが小中高の留学を想定する理由は、日本の教育との内容の差にあるという。
セミナーでは、留学で大きく伸びる「社会力」が2つあるという。
1)誰とでもどこでもやっていける力
「うちの子はシャイだから」「うちの子は反抗期で」という謙遜は、海外で通用しない。
これらは、親と話せない、友達と話せないの言い訳にすぎない。
日本では「外で傷つきたくない」という引きこもり症候群が蔓延化、低年齢化しているらしい。
ボーディングスクールでは、四六時中、文化の違う人たちと交流することによって、
「相互理解」と「相手をゆるす練習」を実践する場である。
日本では、規則を作らないとそれに従わない人が増えてきてしまったが、
規則がなくても人としての秩序が守られている国は、ほかにもまだある。
2)考える力
日本の受験システムは、回答を素早く得るトレーニングやテクニックを身に付けるが、
これは「どんな問題にも必ず答えが1つある」という誤解を招く。
そのため、日本の教育だけを受けてきた子たちは、マニュアルに頼って答えを見つけることしか慣れていない。
国際教育においては、大人が簡単に答えを与えない、ときには一緒に考えるような問題もあるという。
最近の円高で、留学は追い風、大人でもMBA受講者も急増しているらしい。
たしかに、「中学生の留学【1】」で紹介した500万コースが、3割引という最近10年で破格になっている。
しかもこの追い風、当分続きそうである。うまくいけば次女の留学年齢のときにも。
驚いたことに、未就学の子の家庭までこのセミナーに多数参加していたこと。
イギリスの名門ボーディングスクールは、受験資格をとるのも定員制なので、「どうしても母校に」と考える親は、出産してすぐに申し込むこともあるらしい。
そのため、教育熱心な韓国、中国、インドもなるべく低年齢のうちに名門ボーディングスクールに申し込む傾向があるらしい。
日本では、それを知っている親だけが動き始めているが、私の周りに早めに動いてる人たちが増えてきた。
今日のセミナーで説明をしたあるボーディングスクールの校長は、こう言った。
「世界には完璧な教育システムを持つ学校があるかもしれない。
わが校には絶えずいろいろな問題があり、生徒や教師、親たちが日々それに取り組んでいる。
しかし、こういう問題を乗り越えていくことで、生徒も教師も親も成長していくことができる。
わが校は500年の歴史を持つが、この先500年もきっと同じように問題を乗り越えていくことを誇りに思う」と。
この先500年も誇れるような教育を日本ではしているだろうか。。。
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