オハナシ。~ナルルノ 35。~ | なるるのゆめ。

オハナシ。~ナルルノ 35。~

ナルルは
ウォルと少し
会話したあと
ミルアと共に
船内をうろうろと
していました。

すると
今度はピーターに
出会いました。

【ナルル】
「あ。んー…と、ピーター、だっけ。」
ナルルは笑顔で
そう聞きました。

【ピーター】
「せ、せ船長さん!?どうも…」
ピーターは焦った様子で
苦笑いをして
そう言います。

【ナルル】
「ピーターは何してるの?」
ナルルは笑顔で
そう聞きます。

【ピーター】
「え!?え…いや、僕は、特には…
 船、広いから、見て回ってただけです…」
ピーターは焦ったまま
苦笑いをして言いました。

ピーターの様子を見て
ナルルは不思議そうにします。

【ナルル】
「…何かあったの?
 何かあったなら聞くよ?」
ナルルは笑顔で
そう聞きました。

【ピーター】
「え!?え…いえ…
 ほ、本当に僕は、船見てただけで…」
ピーターは苦笑いをして
そう言います。

【ナルル】
「でも何か変だよ?大丈夫?本当に?」
ナルルは首を傾げて
さらに聞きました。

【ピーター】
「はい!はい…いえ…うん…
 何だか…船の皆と馴染める気がしなくて…」
ピーターは苦笑いをして
思う所を
打ち明け始めます。

ナルルは
不思議そうにしつつも
ピーターの話を
聞いていました。

【ピーター】
「なりたくて海賊だった訳じゃなくて…
 でも、海賊の一員だったのは事実で…
 だから海賊だった人からも
 そうじゃない人からも
 良い印象は持たれて無いんじゃないかって…」
ピーターは苦笑いをして
そんな事を言いました。

それを聞いて
少し考えるナルル。

そして。

【ナルル】
「そんな事無いよ。
 一緒の海賊船に乗ってた
 他のみんながどう思ってるかは
 私も分からないけど…
 でも私達はピーターの事
 新しい仲間って受け入れてるよ!」
ナルルは笑顔で
ピーターにそう言います。

【ピーター】
「そう言ってくれると…嬉しいけど…」
ピーターは苦笑いをしつつ
そう言いました。

でもどこか
落ち込んで居る様な
感じでもあります。

そんな
ピーターを見て
ナルルは言います。

【ナルル】
「他のみんなとは
 これから仲良くなれば良いじゃん。
 みんなとも仲良くなれるよ!私達は仲間なんだから!」
ナルルは笑顔でそう言うと
ピーターに握手を求めます。

【ピーター】
「え!?え…あ…はい…
 まあ…そうして行かないとだよね。」
ピーターは苦笑いをして
握手に応じてくれました。

【ナルル】
「ミルアも一緒に!」
ナルルは笑顔で
ミルアにピーターと握手するよう
求めます。

ミルアは
無表情で頷くと
ピーターと握手を交わしました。

すると
そんな時でした。

「おや?船長とミルアさん。
 それに…ピーター君じゃないか。」
誰かがそう言って
ナルル達の方へと
近付いて来ました。

【ナルル】
「あ。えーっと、デセリック、だよね?」
ナルルは近付いて来た人物を見て
笑顔でそう聞きました。

【デセリック】
「もう名前を覚えて頂いて…嬉しいですね。」
デセリックは笑顔で
嬉しそうに言いました。

【ピーター】
「デ、デセリックさん…」
ピーターは苦笑いをして
そう言うと
少し俯きました。

【デセリック】
「…ピーター君…つれないじゃないか…」
デセリックは
ピーターを睨むように
でも笑顔で
そう言いました。

【ピーター】
「え!?え、いえ…僕は別に…」
ピーターは
少し困った様子で
そう言いました。

ナルルは
不思議そうに
二人を見てました。

【デセリック】
「…別に、構わないけどね…」
デセリックは
笑顔でそう言うと
続いて
「船長とミルアさん。
 彼とは一体何を話していたのですか?」
デセリックは笑顔で
ナルルとミルアに
そう聞いて来ました。

【ナルル】
「たまたま会って
 ピーターの様子が変だったから、どうしたのかなって。」
ナルルは笑顔で
そう言いました。

ミルアは
無表情で
特に反応しません。

【デセリック】
「そうですか。」
デセリックは
笑顔でそう言いつつ
ピーターを見ていました。

ピーターは
少し怯えた様子で
俯いていました。

と次の瞬間です。

ナルルは
ピーターと
デセリックの手を取ります。

【ナルル】
「ピーターもデセリックも、これからよろしくね!」
ナルルは笑顔で
そう言いました。

ピーターとデセリックは
驚いた様子で
一瞬固まります。

さらに。

【ナルル】
「みんなで仲良くしよう!」
ナルルは笑顔で
二人に言いました。

ミルアは
ぼーっと
無表情で
見ておりました。

【ピーター】
「…はいっ…よろしく…」
ピーターは嬉しそうに
そう言います。

【デセリック】
「…ふふ…面白い…
 えぇ…勿論…そのつもりです。」
デセリックは笑顔で
そう言いました。

何だか
二人の反応が
変な様子に感じたナルル。

こうして
ナルルの
ピーターとデセリックへの印象は
何か変な人と
なりました。


おしまぃ。(o_ _)o