先日の記事右脳マインド の時に紹介した本

「奇跡の脳」(ジル・ボルト・テイラー)

を久しぶりに読んでいます。

並行して何冊も読むのがクセなので・・・

最近、NLPのネストループの構造を考えると、意外にいい読み方なのかも、と勝手に納得させようとしています。

と書いていて、「勝手に納得させよう」としている脳の働きについてです。

前回は「右脳マインド」でしたが、今回は「左脳マインド」です。

著者曰く、

「左脳のもっとも顕著な特徴は、物語を作り上げる能力にあります」

言語中枢の物語を作る部分が、最小限の情報に基づいて、外の世界を理解しようとするため、勝手にひとつの物語を作り上げようとする

らしいのです。

NLP的に言う、「一般化」ですね。

そして、ビリーフ・思い込み・思考パターンと言われるものが作られる仕組みとも言えます。

彼女(著者)は、脳卒中により左脳の働きが無くなり(低下し)、それが回復していく過程で、

「どうやって、最小限の情報を元に左脳が物語を作り上げていくのか?」

を観察したと言うことです。

本当に、脳卒中になった彼女が脳解剖学者でよかったですね。

自分の病気からの回復を通して、とても素晴らしい実験・考察を持ち帰ってくれました。



そして、観察していると・・・

「 長い間、自分の物語作家が妙なことばかりするので、ふざけているんじゃないかと思っていました。

ですが、とうとう、左脳マインドは残りの部分に、完成しつつある物語を信じさせようと心から願っていることに気づいたのです! 」

そして、一度その物語が作られてしまうと、多くの場合その物語を真実だと信じ込んでしまって、あとは自動操縦

プログラム済み(作られた物語の通り)の反応に身をゆだねるのはとてもラクなので、自動操縦の生活をしてしまいます。

そして、自動操縦であるがゆえに、それがおかしい、あるいは自分に役立たないものであっても、変えようとさえ出来ません。

変えるためには、よく言われている言葉で言う「気づき」が必要です。

そして、そのためにはよーく観察して、自動回路が行っている選択を意識して、パターンを変え(NLP的に言えば、「ストラテジーを変える」など)ていくことが大切になるわけですね。

この本、思った以上に面白いです。

また、おそらく次の記事でも、この本からの学びを書いてみたいと思います。