「パラレルプロセス」

リチャード・ボルスタッドのMastering Healingにて、初めて聞いた言葉。

「クライアントの相談内容が、相談を受けているプラクティショナーの体験と重なる」こと。

ありていに言えば、境界線があやふやになってしまう、

あるいは、

クライアントに過度に同調・同情してしまう

と言うことでしょうか。

どちらかと言うと、ネガティブな印象で使われている言葉のようです。

さて、パラレルプロセスがなぜ起こるのか。

それは、クライアントとの間にラポールが築けているため、コーチ・NLPプラクティショナーのステート(状態、感情など)がクライアントをリード(lead)するという現象が発生する、あるいはその逆が起こるから。

と言うことは、相手に影響を与える(操ると言う意味ではありません)ためには、

コーチ、NLPプラクティショナーは自信を持っていることが大切です。

マイケル・ボルダックに会ったときも、すごい自信を感じました。

ボルスタッドにも、自信を感じました。

自信という言葉は、もしかしたら適切ではないかもしれません。

私の語感的には、若干違和感を感じます。

なぜなら、私が感じたのは、

「自分」の能力を信じている

と言うよりは、

「クライアントが変われること」

を誰よりも信じている、と感じたからです。

そう。クライアントが

「自分は本当に変われるんだろうか?」

と不安になっていても、効果を出しているコーチ・NLPプラクティショナーは絶対的に信じています。

「クライアントは変化できる」

と。

そして、クライアントとの間にラポール(信頼関係)がある場合、それはクライアントに伝わってきます。

そして、クライアントも

「自分は変化できる!」

「自分はできる!」

と思えてきます。

では、コーチ、NLPプラクティショナーに自信がないときは、どうなるのか・・・・

言わずもがな、ですね。

クライアントにいい影響を与えることは出来ないでしょう。

口だけで「信じている」と言われても、信じられません・・・

じゃぁ、どうやって自信を手に入れるのか?

ハッタリの自信でも、ある程度はいいのかもしれません。

そういう風に言っている人もいますが、いずれバレそうですよね?

私だったら、すぐに気づいてしまいそうです。

ひとつは、自分の中に絶対的な能力的な自信を身に付けること、もあるでしょう。

それも大切でしょうが、私が一番大切だと感じているのは・・・・

やはり、クライアント、そして人間の可能性を心から信じられる、と言うことでしょう。

コーチやNLPプラクティショナーがすごいのではありません。

コーチングやNLPがすごいのではありません。

人間がすごいのです。

そこに気づくと、クライアントに与える影響はどうなるでしょうか?