さよなら北陸・能登

３月１２日（金）

哀愁の上野駅１３番線ホームにダイヤ改正で廃止となる

寝台特急「北陸」と夜行急行「能登」を見に別れを惜しむ

鉄道ファンがたくさん集まった。

最近は若い鉄道ファンが以前に比べると多くなった。

（子供たちも含めてだけど。）

それ自体はうれしいことなのだけれど、

数が多くなれば、マナーを守らない人も多くなるわけで。

一部の鉄道ファンのマナーの悪さばかりが目立つが、

この日は警備体制も整っていたこともあって、

とくに大きな混乱はなかった。

さすがにこの日は深夜とあって、

子供たちを連れていくことはしなかった。

それでも１３番線ホームには小さな鉄道ファンも多くみかけた。

北陸の発車時間は２３時３分。

１３番線ホームの入線時間は２２時４５分。

時間通りに北陸が入線。

たくさんの鉄道ファンが写真を撮り始める。

社会人になって一年目。

故郷金澤で就職した友達に会うために一度だけ

北陸に乗ったことがある。

その友達とはその後、年賀状だけをかわす仲になって

しまったけれど。

それでも青春の思い出の一つだ。

そして、２３時３分。

鉄道ファンから「ありがとう」の声が飛ぶ中で、

北陸は金澤へ向かって行った。

北陸の後に２３時３３分発の能登が１３番線ホームに入線。

ヘッドマークがホームライナーでやってきた。

ホームライナーのヘッダマークを外して

能登のヘッドマークが登場。

自分は北陸には乗ったことはあるが、

能登には乗ったことがない。

だが、国鉄時代の４８５系ボンネット車両は子供のころ、

信越線「あさま」や上越線「とき」などで何度か乗ったことがある。

かっての花形特急車両だ。

４８５系ボンネットがなくなるのはやはりさみしい。

２３時３３分

再び鉄道ファンから「ありがとう」の声が飛ぶ中で、

能登は金澤へ向かって行った。