元彼T ③ 修羅場
友人と話していると、彼が私に嘘をついて、何度かAと出かけていた事が判明した。
ショックと怒りと色んな感情が私の中に渦巻いていた。
♪♪~♪♪~
私の携帯電話が突然鳴り出す。
バックから取り出し、画面を見るとAからだった。私は電話に出た。
「もしもし・・」
「もしもし、syunちゃん? ・・私達二人とも都合よく騙されてたみたいよ」
「え?」
Aの声は震えがちで、怒っているのが伝わってきた。
「ちょっとまって、 はい」
携帯をTに渡している。
「もし・・もし・・」
「何?どういう事?」
彼の声は暗かった。
「ごめん・・」
電話で言っても仕方が無い。怒りは収まらない。
(確か色んな事を言った気がするが、記憶が飛んでます。)
「今から行くけん」
ツーツーツー。おもむろに電話を切る。
「今からTの所に行ってくる」
「私も行っていい?関係してるから気になって。」
不安そうな顔をした友人が言った。
「うん」
彼の家はそれほど遠くなく、車で、10分くらいの所にあった。
合鍵で、オートロックを開け、玄関のベルを鳴らす。
彼がドアを開け、私達は中に入った。
ワンルームで、一人暮らしの割に家具の多い彼の部屋は、4人も人がいるとよりいっそう狭く感じた。
2人がベットに座り、一人が床に座り、彼はパソコンラックの椅子に少し離れて腰掛けていた。
「どういう事?」
「どういう事って・・こういう事」
やけに冷静な態度が余計に私の頭を熱くする。
「言ってる事全然違うやん!人には待っててくれって言っておいて、Aちゃんとビデオ見ようとしてたわけやろ?どういうつもり?」
「ごめん、全部俺が悪い。・・お前の好きなように結論出してもらってええから」
私は友人から聞いたことや、振り返っての事など色んな事で彼を責めた。
本当のことだけに、彼は反論できるはずも無く聞いていた。
友人とAは、二人で話したほうがいいと、扉で区切られた、キッチンの方に行った。
「俺は、お前とよりを戻したい。だからAさんには遠距離は出来ないって言った。
本当の気持ちやから・・」
「信じられない、何言われても何を信じていいかわかんない」
気がつけば、また涙がボロボロと出ていた。
自分がこんなに感情的だったなんてはじめて気づいた。
「今までにさ、私が渡した手紙とか、FAXとか全部出して、手作りのマフラーも」
「・・・・・」
彼は無言のまま、引出しから言われたものを取り出し私に渡す。
ビリビリり。ビリビリビリ。
おもむろに手紙を破り出す私。
全てを破き、ゴミ箱に投げ入れる。
食器棚から私が持ってきた食器を袋に入れる。
私は後を残していくのが嫌いなのだ。
男は女から貰った物をなかなか捨てれない人種だと思っている。
現に彼も、昔の彼女としていたFAXのやりとりや手紙を、捨てれずにタンスの中に入れているのを私は知っていた。読みはしなかったが。
呆然とする彼を後に私は玄関を出た。
友人とAはすでに玄関を出ていて、通路にいた。
「帰ろ」
私はそういうとエントランスに向かう。
エントランスのすぐ脇にゴミ捨て場があったので、マフラーや食器をそこに捨てる。
一生懸命に編んだものだった。
下手なりにも彼に合う毛糸を一生懸命選んで、徹夜して編んだ日もあったマフラー。
友人と、Aかがなかなか降りてこない・と思っていると、彼がバタバタと出てきた。
「・・・待ってくれ、・・・やり直す事できへんか?・・もう二度とこんな事はせんから・・」
「・・・・Aちゃんと、Kちゃんは?」
「・・・・裏から帰った。・・ちゃんと話し合った方がええって・・」
「・・・・帰る」
私は悲しくて、腹が立って、その場を後にした。
暴言をはいても、信じられないと言っても、彼の事が好きだったのに。
ショックと怒りと色んな感情が私の中に渦巻いていた。
♪♪~♪♪~
私の携帯電話が突然鳴り出す。
バックから取り出し、画面を見るとAからだった。私は電話に出た。
「もしもし・・」
「もしもし、syunちゃん? ・・私達二人とも都合よく騙されてたみたいよ」
「え?」
Aの声は震えがちで、怒っているのが伝わってきた。
「ちょっとまって、 はい」
携帯をTに渡している。
「もし・・もし・・」
「何?どういう事?」
彼の声は暗かった。
「ごめん・・」
電話で言っても仕方が無い。怒りは収まらない。
(確か色んな事を言った気がするが、記憶が飛んでます。)
「今から行くけん」
ツーツーツー。おもむろに電話を切る。
「今からTの所に行ってくる」
「私も行っていい?関係してるから気になって。」
不安そうな顔をした友人が言った。
「うん」
彼の家はそれほど遠くなく、車で、10分くらいの所にあった。
合鍵で、オートロックを開け、玄関のベルを鳴らす。
彼がドアを開け、私達は中に入った。
ワンルームで、一人暮らしの割に家具の多い彼の部屋は、4人も人がいるとよりいっそう狭く感じた。
2人がベットに座り、一人が床に座り、彼はパソコンラックの椅子に少し離れて腰掛けていた。
「どういう事?」
「どういう事って・・こういう事」
やけに冷静な態度が余計に私の頭を熱くする。
「言ってる事全然違うやん!人には待っててくれって言っておいて、Aちゃんとビデオ見ようとしてたわけやろ?どういうつもり?」
「ごめん、全部俺が悪い。・・お前の好きなように結論出してもらってええから」
私は友人から聞いたことや、振り返っての事など色んな事で彼を責めた。
本当のことだけに、彼は反論できるはずも無く聞いていた。
友人とAは、二人で話したほうがいいと、扉で区切られた、キッチンの方に行った。
「俺は、お前とよりを戻したい。だからAさんには遠距離は出来ないって言った。
本当の気持ちやから・・」
「信じられない、何言われても何を信じていいかわかんない」
気がつけば、また涙がボロボロと出ていた。
自分がこんなに感情的だったなんてはじめて気づいた。
「今までにさ、私が渡した手紙とか、FAXとか全部出して、手作りのマフラーも」
「・・・・・」
彼は無言のまま、引出しから言われたものを取り出し私に渡す。
ビリビリり。ビリビリビリ。
おもむろに手紙を破り出す私。
全てを破き、ゴミ箱に投げ入れる。
食器棚から私が持ってきた食器を袋に入れる。
私は後を残していくのが嫌いなのだ。
男は女から貰った物をなかなか捨てれない人種だと思っている。
現に彼も、昔の彼女としていたFAXのやりとりや手紙を、捨てれずにタンスの中に入れているのを私は知っていた。読みはしなかったが。
呆然とする彼を後に私は玄関を出た。
友人とAはすでに玄関を出ていて、通路にいた。
「帰ろ」
私はそういうとエントランスに向かう。
エントランスのすぐ脇にゴミ捨て場があったので、マフラーや食器をそこに捨てる。
一生懸命に編んだものだった。
下手なりにも彼に合う毛糸を一生懸命選んで、徹夜して編んだ日もあったマフラー。
友人と、Aかがなかなか降りてこない・と思っていると、彼がバタバタと出てきた。
「・・・待ってくれ、・・・やり直す事できへんか?・・もう二度とこんな事はせんから・・」
「・・・・Aちゃんと、Kちゃんは?」
「・・・・裏から帰った。・・ちゃんと話し合った方がええって・・」
「・・・・帰る」
私は悲しくて、腹が立って、その場を後にした。
暴言をはいても、信じられないと言っても、彼の事が好きだったのに。