【現地観戦】KNVB杯決勝、ズヴォレVSフローニンヘン~攻撃を攻撃で返して創設94年目の初戴冠 | ヒロ・ゴラッソ

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「攻撃で圧倒されても攻撃で返す」

フローニンヘン創設94年目の初戴冠!




【オランダ/KNVBカップ決勝】

ズヴォレ0-2フローニンヘン

【得点者】<フローニンヘン>ルスナク(64,75分)


2連覇を目指すズヴォレ

 初タイトル狙うフローニンヘン


 オランダ現地時間で5月3日の18時にキックオフされたKNVBカップ決勝はフローニンヘンがクラブ創設94年目にして初となるタイトルを獲得して幕を閉じました。


 ロッテルダムにあるフェイエノールト・シュタディオンで行われたKNVB決勝の対戦カードは昨季の今大会でクラブ史上初タイトルを獲得し、連覇を狙うズヴォレとクラブ史上初タイトルを狙うフローニンヘンの対戦です。前半はその前回王者が主導権を握り、アヤックス産の快速ウインガー=ジョディ・ルコキが決定機を迎える場面があったのですが、右に外して得点ならず。


 ズヴォレは右ウイングのルコキの個人技や、左サイドバックのファン・ヒントゥムの攻撃参加と多彩なクロスでサイド攻撃を仕掛けて主導権を握り、中央が空けば"4人目のFW"イェスパー・ドロストがDFラインに抜け出したり、3列目からもMFムスタファ・サイマクが長い距離を駆け上がって"時間差"を作って仕掛ける波状攻撃も出来る攻撃型のチーム。


 対して、フローニンヘンはリーグ戦で共に14ゴールを記録するFWマイケル・デ・レーウとMFチャロン・チェリーの2人がバイタルエリアで絡み、さらにそこに左ウイングで起用されているアルベルト・ルスナクも絡んでいく中央突破型の攻撃を仕掛けます。


「攻撃には攻撃で返す」

 オランダらしさが勝負の分け目


 スコアレスで折り返した後半、劣勢のフローニンヘンは早めの選手交代。後半開始から左サイドバックを選手交代。さらに62分には右ウイングのミモウン・マヒに替えて、ジャルチニオ・アントニアを投入。この選手交代によって、対面するズヴォレの左サイドバックであるファン・ヒントゥムが持ち味の攻撃面ではなく、弱点の守備面を露呈する事に。

 64分、その右ウイングに入ったアントニオが右サイドから持ち込んで中央へ折り返し。これはファン・ヒントゥムに当たったものの、こぼれ球がぺナルティアーク付近に流れ、絶好のタイミングで入って来たルスナクがダイレクトでジャストミートは出来ずとも、コースを狙った正確な右足のシュートが決まってフローニンヘンが先制。0-1。


 さらに75分、またも右サイドからアントニオが抉り、中央へ狙い済ました浮き球のクロスを供給。マークを外して入って来たルスナクが難なく右足で合わせて流し込み自身もチームも2点目となる追加点で0-2。マンチェスター・シティ出身で来季から買戻しオプションを行使してシティ復帰も噂されるルスナクの実力は本物。マルコ・ロイスとサミル・ナスリを足して2で割ったような20歳の逸材です。


 主導権を握っていたはずのズヴォレが一気に劣勢に立たされ、リーグ戦ではチームトップの11ゴールを挙げているFWステファン・ナイラントを投入したのは80分という後手の采配。終盤、そのナイラントに決定機が訪れるも決めきれず。


 そのままフローニンヘンが0-2で勝利し、クラブ創設94年目で嬉しい初タイトルとなりました。ズヴォレの攻撃の前に劣勢でありながら、相手の攻撃を受け止めるよりも、攻撃で跳ね返す、というオランダらしいサッカー観が勝負のポイントだったと思います。


 負けたズヴォレも昨年にクラブ史上初タイトルとなったクラブ。この日も攻撃マインド全開のサッカーは魅せてくれました。そして、来週のリーグ戦ではまたこの2つのクラブが対戦します。残り2試合で来季ヨーロッパリーグ出場権がかかるプレーオフ進出となる4~7位以内を目指し、この日敗れたズヴォレは現在7位。フローニンヘンはズヴォレから勝点4離れた8位。ただ、この日のKNVBカップ優勝により、フローニンヘンは来季のヨーロッパリーグ出場権を獲得。来週の対戦ではズヴォレの健闘を祈りつつ、僕はサッカー現地観戦を終了し、オランダ旅行を続けます。


 

現地観戦フォトギャラリー

 サッカーの醍醐味を再確認


 ここからは写真をお楽しみください。

道路で発煙筒を焚くズヴォレサポーター。

歩道橋の上で選手たちのバスを待つフローニンヘンのサポーターが横断幕を貼っています。

デ・カイプ(フェイエノールト・シュタディオン)

到着したズヴォレのバス

フローニンヘンも発煙筒は焚いていました!


真ん中から両ゴール裏を見ると両チームのシンプルながらもコレオグラフィが出来上がっていました。


こういう先発メンバーでした。



 最後に優勝カップを掲げ終わって近くまで来たフローニンヘンの選手たちを。最高の笑顔です。先日のドイツカップの試合で負傷したOBのアリエン・ロッベンが来場予定でしたが、来ていたのかどうかは分かりませんが、彼も喜んでいる事でしょう。


 オランダサッカーらしい攻撃と攻撃の競演は、迫力満載の面白いタイトルマッチでした。サッカーを現地観戦する醍醐味を改めて感じたところで、今日は終了です。


 最後まで閲覧していただきました読者の皆様、優勝したフローニンヘンの皆様、奮闘したズヴォレの皆様、現地でお話をした皆様、本当に有難うございます。


 やっぱり、「サッカーは楽しむモノ」で、「元気が1番」ですね☆

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アンケート実施

「オランダリーグとJリーグはどちらが上なのか?

 日本人が外国籍選手にはならない事が判明したオランダリーグ。欧州トップリーグへのステップアップを狙うためのリーグという位置付けですが、最近の日本人選手はあまりオランダリーグには在籍していません。


 欧州の舞台で低迷するオランダリーグよりは、Jリーグでプレーする方が良いのか?攻撃サッカーを標榜するオランダリーグの価値、またはJリーグの価値を考えてみたいと思い、集計に入りたいと思います。


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