NC・GL第5節、ガンバ大阪 VS FC東京~今季最もチームが一体となった快勝☆【J特】  | ヒロ・ゴラッソ

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ガンバ大阪3-1FC東京
得点者【ガンバ大阪】宇佐美(16、53分)、西野(68分)

【FC東京】徳永(33分)
代表コンビがいないガンバが昨年に続いて好調!!宇佐美の別次元のワールドクラスの2ゴールも凄かったけれども、それを超えるパフォーマンスを見せたのはキャプテンマーク3戦3勝の倉田の縦横無尽にプレーする姿でした☆

ガンバ大阪、NC・GL第5節・VS FC東京

  39宇佐美貴史  
  11倉田秋(CAP)  
19大森晃太郎 13阿部浩之
25岡崎建哉 27内田達也
4藤春廣輝 22オ・ジェソク
8岩下敬輔

3西野貴治

  1東口順昭  
【選手交代】

54分、MF25岡崎建哉☛FW9リンス

84分、MF13阿部浩之☛DF14米倉恒貴

93分、MF19大森晃太郎☛DF6金正也

【ベンチ入り】GK18木村敦志、DF5丹羽大輝、MF10二川孝広、FW20佐藤晃大

  

 宇佐美の長期離脱、負傷者続出でリーグ戦序盤は降格圏も
  若手躍動のナビスコカップは好調を維持して予選突破を賭ける!!
   
 昨季1年間を屈辱のJ2で過ごしたものの、日本代表選手の不在期間では若手や控えに回っていたベテランが奮起してチーム全体の底上げがなされた中盤戦を経て、日本代表MF遠藤保仁をFWDF今野泰幸をボランチに固定して終盤に快進撃を見せてのJ2優勝を飾ったガンバ。今季を迎えるチーム編成としては、遠藤をFWに組み込んだシステムを今季のベースにしつつ、日本代表招集歴のあるGK東口順昭、得点力もある超攻撃的な右SB米倉恒貴、FWには小柄ながらブラジル全国選手権でベスト5に入ると評されるセカンドトップ型のリンスなどピンポイント補強でJ1昇格初年度を迎えました。

 しかし、昨季18試合19ゴールのエースFW宇佐美貴史が約8週間の負傷離脱となり開幕からガンバは得点力不足が深刻で、ここまでのリーグ戦は14試合消化で4勝3分7敗の16位というJ2降格圏に沈んでいますが、ナビスコカップでは代表期間などで主力が抜ける事から、若手の台頭やベテランの登用、新戦力との融合を上手くやり繰りして4試合で3勝1敗のグループA2位につけています。

鹿島相手の粘りの勝利から4カ所を変更

 宇佐美復帰で、予選突破を賭ける大一番!!

 リーグ第7節の大阪ダービーでMF今野が負傷交代して先発から外れると試合内容が大幅に改善され、公式戦3試合連続完封負けから一転して3試合連続2得点で連勝し、復調傾向も、川崎・柏・横浜相手に3連敗。順位は16位でJ2降格圏に沈み、最下位の徳島相手に、22歳の誕生日を迎えた”至宝”FW宇佐美が負傷離脱からの復帰後初先発初ゴールを記録したり、倉田の今季初ゴール、DFラインには高さ対策でU22代表の主将CB西野貴治がリーグ戦では初先発に抜擢されての完封勝利と、内容自体はまだまだでしたが、プラスアルファとなるトピックを持って3-0の快勝で連敗を脱出。迎えた前節・名古屋戦は満を持して先発復帰した阿部浩之が2試合連続ゴールを決め、途中出場のMF大森晃太郎がDFとGKを交わすドリブルから追加点を挙げて今季初の連勝を達成も、続くFC東京戦で3-0の完敗し、W杯での中断を降格圏で終えました。



 しかし、相変わらずナビスコカップでの好調を維持し、代表コンビが抜けた3日前の鹿島戦ではシュート数6対19という苦境を耐えて2-1と勝利。特に「気が遠くなるまで走り切った」というナビスコカップではキャプテンマークを巻く倉田秋が華麗なミドルシュートの先制点以上に攻守両面でハードワークする姿勢がチーム全体に伝染しての粘りの勝利は大きかったはず。その3日後に当たるこの日は、先発メンバー4人を変更。前節に31分で交代させられた高校生MF井手口陽介に替えて、途中出場から落ち着いた対応を見せた負傷からの復帰のMF内田達也や、出場停止明けの右SBオ・ジェソク、MF大森、FWには前節を休養した宇佐美が満を持しての先発復帰で予選リーグ突破へ向けての大一番をスタートさせました☆

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【マッチレポート】守備ブロックを下げて相手の盲点を突くカウンター狙いの前半

 FC東京はここ2年間はロンドン五輪世代代表クラスの選手を大量補強した上で、彼等のテクニックを最大限活かすべくパスサッカーの指導に定評があるランコ・ポポヴィッチ前監督の下でJリーグで最も美しく面白いサッカーを披露。しかし、その娯楽性溢れる魅惑のサッカーとは対照的に・・・内容ほどの結果が付いて来ずにリーグ戦は10位、8位と中位に留まり、勝負弱さを露呈。そこでクラブはパスサッカーの要素は継承しつつ、組織的な守備や勝負強さを補うため、「結果最優先主義国」イタリアで長友佑都をスターダムに押し上げるなど地方クラブながらも優秀な若手の発掘と育成、攻守のバランスに優れた確かなチーム作りに定評のある”イタリアの隠れた名将”マッシモ・フィッカデンティ監督を招聘。

 イタリア人らしい戦術的要素を植え付けられたチームに1週間のガンバは3-0と完敗を喫してましたが、先週のゲームからは日本代表のGK権田、CB森重が不在で、前線も2ゴールのFWエドゥーと2アシストだったMF河野が先発から外れ、平山&渡邊の日本人コンビを起用。尚且つシステムは先週の【4-3-1-2】から【4-3-3】で挑んできました。

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先週の敗戦からの分析だったのかは分かりませんが、この試合のガンバは守備に入った時のブロック構築のラインを全体的に1列下げた戦略をとりました。具体的には2トップが相手ボランチにプレスで寄せるイメージになった事で、ガンバの攻撃はカウンター主体にはなったものの、中盤での数的不利が続いた先週のゲームからは大きく修正された好ゲームを展開。また、右サイドは先週翻弄された武藤&太田へのマッチアップ対応のために守備重視の姿勢を取る動きでチーム全体をカヴァーしていました。 加えてボール奪取した瞬間には守備ブロックを下げた事による攻撃時の開始地点は低い位置であるものの、2トップや大森が相手MF陣の裏でフリーで受けられる現象が多発した事で、迫力のあるカウンターを披露。先制点もその形からでした。



16分、ボール奪取から左サイドへ展開して受けた大森がドリブルで持ち上がり、バイタルで前を向いた宇佐美へ縦パス。宇佐美はトラップから一気にCB2人のマークを振り切るドリブルで持ち出して右足を振り抜き、弧を描きながらの強烈なミドルシュートがネットに突き刺さって1-0とガンバが先制。まさにワールドクラスの一撃でした☆



23分にも同じような流れから阿部が左足のミドルでGKを強襲する場面などもあり上々の試合運びを見せるガンバでしたが、この後は不安のあるボランチの位置で後手にまわってしまいました。



先週に引き続き、太田の直接FKがクロスバー直撃するなど脅かされると、

33分、藤春の裏を突かれて鋭い右クロスを供給されると、ゴール前で平山に収められて、クライファート並みの巧みなポストワークから羽生を経由し、フリーで入って来た徳永のミドルが豪快に決まって1-1の同点に。



前半終了間際にはセットプレーのクリアボールからの2次攻撃でのクロスで平山のマークを剥がし、ゴール前でフリーでヘディングを許す場面も・・・・・これはポストに救われましたが・・・・・・



ヒヤヒヤの1-1で前半を折り返しました。

”至宝”の美技だけでなく、チームが一丸となった勝利

 そんな冷や汗の前半終了間際でしたが、内田がファウルで高橋を負傷させた事がFC東京にはだいぶ痛かったと思えました。こんな形で勝機が回ってきたのは微妙ですが、今は何とも言ってられないのがガンバの現状ですので目をつぶらせてください。


試合の方は高橋の不調で後手に回ったFC東京の中盤をガンバが支配。

49分に宇佐美のサイドチェンジから続けざまにシュートを狙いながらもブロックに遭うも、セカンドボールを拾い続けて大森のバナナシュートに繋げるなど波状攻撃を仕掛けました。


すると53分。中盤からのクサビのパスを受けた宇佐美がサポートに入った阿部とワンツーで中央を突破し、エリア内で相手DF3人を手玉に取りながらGKのタイミングも崩しながらのテクニカルなドリブルシュートを流し込んで2-1。まさにワールドクラスで、2点ともルイス・スアレスのようでした☆


その直後、負傷明けで脚が止まったMF岡崎に替えてFWリンスを投入。これによりボランチには前節から大車輪の働きを見せ続ける倉田が配置されました。もともとはボランチだった倉田のボランチは先週のゲームでも観たかったですがココで採用されました。


 すると、ボランチ配置転向後も一向に運動量は尽きずにエンジン全開の倉田は自らシュートを放つ場面を見せたり、サイドチェンジや展開力を見せるなど、良い意味で好調時の遠藤のような存在感を醸し出していました。


 途中出場のリンスも積極的なプレーでチャンスメイクしたり、スルーパスを引き出して攻撃を活性化し、宇佐美のハットトリックの機会や阿部へのチャンスボールの供給など、チームの新たなポテンシャルを見せていました。


 68分には倉田の右CKから西野が打点の高い強烈なヘッドで3-1として勝負を決めました。


終盤は危ない場面もあったものの、前節に移籍後初ゴールの米倉を投入するなど良いムードで試合を運び、ベンチやスタジアムと共に一体となった快勝でした。


ガンバは予選グループは残り1試合ですが、暫定首位に浮上する大きな勝利を挙げました☆



 2ゴールの”至宝”以上に光った”ボランチ・倉田”

              ~もはやルーニー級の存在感

 

 宇佐美のワールドクラスの2ゴールや圧巻のキープ力や仕掛けがあっての快勝でしたが、この試合では彼を超えるパフォーマンスを見せていたのが倉田。前半はFWながら守備でもプレッシングに絡むだけに終わらず、様々な局面に絡んで数的有利を作ったり、数的不利を補うサポートの動きを見せてカウンター主体ながらも動きのあるサッカーへ献身。


 そして54分以降のボランチへの配置転換後は今まで見せなかったサイドチェンジなどの展開力や両方のゴール前をカヴァーする豊富な運動量などで攻守にチームを支えました。ボール際の競り合いでも勝ち続けたのもチームの勝利に大きく繋がり、セカンドボール収拾の面でも大きく貢献。それでいながら自らシュートに至るフィニッシュの局面にも絡むという縦横無尽・大車輪の活躍でした☆
 また、遠藤不在・加地負傷によりナビスコカップでは3試合連続でキャプテンマークを巻いたのですが、これで主将・倉田は3戦3勝となりました。「キャプテンマークを巻けば2人分の仕事をする~」などと呼ばれてますが、代表不在なら昨年の6月にも凄まじい活躍を続けていたので僕は驚きません。彼にとっては代表コンビがいない方がいいのでしょうかね。

 この試合に限っては1人3役ほどの仕事量をこなしてました。FWからボランチまでこなしたり、攻守全局面で違いを出せるという点に置いては、まさにマンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーのような存在感でしたね。


それでは、最後に個人採点をお楽しみ下さい☆

 

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GK東口順昭6.0好セーブは少なかったが、裏へのボールを呼んで未然に防いだ。

DFオ・ジェソク6.5無敵だった武藤を完全に抑え込んだ。鹿島戦は出場停止で欠場し、代役の米倉が決勝ゴールと結果を出したが、右SBの定位置はやはり彼にアリ。チーム内で最も安定している選手。

DF西野貴治6.0追加点は決めたが、同点ゴールに絡む対応の甘さは他にも散見された。それでもこのチーム状態の中で公式戦先発出場の成績が6勝2敗とは驚異的な勝ち運!!

DF岩下敬輔6.0不必要なファウルも多かったが、西野をリードして勝利に貢献。ただ内田&岡崎との連携面ではやや不安を感じる。

DF藤春廣輝5.5好調だったチームにあってやや不調な印象。それでも鋭い攻撃参加も見せていたし、一定以上の出来。内田裕斗がU22に派遣され、内心は安心していた?

MF内田達也6.0危ないボールロストもあったが、失ったボールを自ら奪いに行く姿勢は久しぶりに見せたのが嬉しい。それ以上に後半にはポゼッションで大きく貢献する支配力を見せた。

MF岡崎建哉(54分まで出場)5.0負傷から復帰しての2試合連続の先発出場はさすがに厳しかったか?低い位置でのプレーに終始して持ち味出せず。この時間までにリードして持ちこたえた事がチームにとってはプラスです。

MF阿部浩之(84分まで出場)6.5最高のタイミングで入って来る得点感覚は相変わらず凄いですが、今週の2試合で3アシストした事を高評価。バイタルで受けるのも、そこからのシュート意識もJ1レベルなものの、それ以外の選択肢の少なさが顕著だった中でのアシスト連発は、相手へ与える影響力と共に自身のプレーの幅を拡げる大きな収穫☆

MF大森晃太郎(93分まで出場)6.0前半は倉田が下がる場面もあって宇佐美とのコンビプレーから先制点の場面などでフィニッシュに絡み、後半は守備ブロックの一員としてのハードワークとセカンドボールへの粘り強さで攻守に貢献。精度は低かったですが・・・・。

FW倉田秋8.0良い意味で「ポジションどこですか?」と聞きたい!!凄かった!!!

FW宇佐美貴史7.0ワールドクラスの仕掛けとシュート力、決定力で試合を決めた。ハットトリックも何度もチャンスがあったが、恐るべきポテンシャルを見せつけた。なぜ代表に呼ばれないのか理解できないプレーの連続。スアレスのような凄みを見せたが、違いはスアレスはヒトの肩を噛んでいたが、宇佐美はガムを噛んでいた(笑)



途中出場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

FWリンス(54分から出場)6.0ゴールに絡めなかったが、パスワークに絡んでドリブルから決定機を演出したり、スルーパスを引き出す動き出しも周囲に理解が深まって来た。明らかに彼は戦力になる!!それと彼は宇佐美をサポートするタイプの選手として獲得しているので、新外国人FW獲得を熱望するサポーターやマスコミの声をフロントは絶対に聞かないでもらいたい!!

DF米倉恒貴(84分から出場)短時間出場のため採点不可。前節のオシャレなゴールは去年フクアリでやられたゴールを思い出しました。

DF金正也(93分から出場)短時間出場のため採点不可。

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