2012年シーズンのガンバ大阪選手出場記録&個人寸評~完結編~【J特】 | ヒロ・ゴラッソ

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(by副業サッカーライター=hirobrown)
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 2年連続の無冠に終わったガンバは10年に及ぶ長期政権を築いた西野朗監督の契約を更新せず、ブラジルで将来を嘱望され始めた元日本代表FW呂比須ワグナー氏とジョゼ・カルロス・セホーン氏を監督に据えての”二頭体制”でスタート。

 10年に及ぶ長期政権の終幕を迎えた事による選手の入れ替えも激しく、西野ガンバを象徴する主力DF山口智やMF橋本英郎、ユース出身のDF下平匠、FW平井将生、チーム最多15ゴールをあげたFWイ・グノなど計13人が退団。それを補う形となったのが、日本代表の主力DF今野泰幸、Jリーグで実績を残すFWパウリー二ョ。また、MF倉田秋、DF丹羽大輝がレンタル移籍から復帰するなど14人が加入しました。

 しかし、開幕から公式戦5連敗でセホーンー呂比須を解任。新たに監督となったのは”ミスターガンバ”松波正信。Jリーグ創設元年からクラブに在籍する松波さん就任後も安定せず、ACLでは1勝5敗で2006年以来のグループリーグ敗退。リーグでは12試合で札幌戦の1勝のみの苦しい時期もあり、夏の移籍市場ではFWレアンドロ、MF家長昭博、DF岩下敬輔と代表クラスの大型緊急補強。彼等が加わった19節以降は6勝7分3敗と盛り返したが、勝てば残留できた最終節に敗れて初のJ2降格。天皇杯も決勝まで進んだものの、決勝ではチーム力の差が歴然として完敗。

 そんなシーズンを過ごした選手達の記録を掲載致します。お楽しみ下さいませ☆

※尚、評価は当ブログでの採点を平均化したものです。ナビスコカップはフルタイムで試合を観れないので採点はしません。天皇杯は4回戦以降の採点になります。

では、GKから、

GK

藤ヶ谷 陽介
1藤ヶ谷陽介 31歳

リーグ28試合(先発28)2520分58失点(完封2)、評価5.41

ACL5試合(先発5)450分11失点(完封0)、評価5.42

ナビスコ1試合(先発1)90分3失点

西野前監督も「身体能力は代表クラス」と評し、以前よりもしっかり踏ん張りが最後まできくような1対1で強さを発揮。ハイボールには日本人にはない強さを以前から持っていたので、「ガンバ大阪最後の砦」に今後も期待したいと思います!!※昨季は公式戦全試合フルタイム出場も、今季鹿島戦の5失点&大失態を侵して控え生活。最大の弱点であるコーチング能力の低さを智さんの退団で最も露になった選手。※後半戦に入り、名古屋・浦和戦で完封を記録して表情が戻ってきていたがJ2降格は阻止できなく、天皇杯は怪我で欠場し、そのまま退団か?

武田 洋平

22武田洋平 25歳(新加入)

ナビスコ1試合(先発1)90分2失点(完封0)

天皇杯6試合(先発6)570分4失点(完封3)、評価6.00

今季清水エスパルスからレンタル加入した190cmの長身GK。昨季は新潟へもレンタル移籍して出場機会を得たものの、大きなインパクトは与えられずにガンバへ。※天皇杯全ての試合でゴールを守り、確かなセービング技術と読みの鋭さを武器に、6試合中3完封4失点と決勝進出に大きく貢献したが、レンタルの身だけに退団濃厚。

木村 敦志

29木村敦志 28歳

リーグ6試合(先発6)540分7失点(完封2)、評価5.83

ACL1試合(先発1)90分2失点、評価6.50

風貌から「浪速のブッフォン」と呼ばれる彼の特徴は飛び出しの上手さ。今季でプロ入り10年でしたが、これまで公式戦出場は3試合のみでした。※今季ACL浦項戦より先発を任されると9年間の不遇の時代から解き放たれた人生を賭ける迫力溢れるプレーで新守護神となって失点減にも務めていましたが、自身が出場した試合は札幌戦の1勝のみ。さらに骨折で長期離脱。せっかくのチャンスを棒に降ってしまった。※遂にサテライト戦で実戦復帰したが、公式戦のピッチには復帰できず。

田尻 健

31田尻健 19歳(昇格)

出場機会なし。

ユースからの昇格。上背はないが、的確なコーチングや足元の技術でアピール出来るGK。同期昇格した西野&稲森と共にトップデビューを狙う!!※ベンチ入り3試合経験。

DF

【センターバック】

中澤 聡太

2中澤聡太 30歳

リーグ19試合(先発18)1641分2ゴール、評価5.28

ACL6試合(先発6)540分、評価5.07

天皇杯3試合(先発3)271分、評価5.67

度重なる代表クラスのDFの加入にも負けずにレギュラーを奪回してきた”雑草”型DF。空中戦では闘莉王にも負けない強さを誇る。持ち前の闘争心とひたむきさ、ルックスはもちろん、ブログも面白いし、色んな魅力をもった彼だからこそ応援したいし、キャプテンに推したい選手だった・・。今季チーム唯一の全公式戦フルタイム出場中の中、練習中に骨折し長期離脱。3ヶ月の離脱。※32節・清水戦で復帰し、出場停止になった岩下に替わって先発復帰したが、J1残留へは導けなかった。天皇杯では岩下とCBコンビを組んで昨季までのプレーが戻り、決勝進出に貢献したが、怪我により決勝は欠場。契約満了により川崎への移籍濃厚。

金 正也

3金正也 24歳

リーグ7試合(先発2)236分、評価5.00

ナビスコ2試合(先発2)180分

天皇杯1試合(先発0)12分

昨季開幕スタメンを飾った駒澤大学から加入2年目。統率力のある智さんとコンビを組めば、自信の持ち味である空中戦や対人マークに集中できたが、智さんが負傷離脱してから全くいいところなし。彼が定着すれば長年のチームの懸念だったCBの高齢化を解消できるが・・☆今季は後半途中起用されて、ボランチで空中戦の強さを発揮したが、本職CBでは浦和・FC東京戦に先発も緩慢な対応で失点に大きく絡んでしまった。尚、ACLでは在日枠で外国籍選手となるため、”5人目”の彼は登録外だった。

丹羽 大輝

5丹羽大輝 26歳(レンタル復帰)

リーグ14試合(先発11)1054分、評価5.54

ACL3試合(先発1)140分、評価5.50

ナビスコ1試合(先発1)90分、1ゴール

天皇杯3試合(先発2)204分、評価5.50

2007年から徳島・大宮・福岡とレンタル修行から6年ぶりに復帰。その間、J1J2合わせてリーグ150試合以上経験し、福岡ではレンタル契約選手ながらも主将を任され、”レンタルキャプテン”なる造語が生まれた(笑)。上背はないが、身体能力は高く、実践経験を積んだ中でどこまで通用するDFとなったかに注目☆キャプテンシーやDFライン全部とボランチもこなせる柔軟性も持つ。※加地の欠場により右SBとして起用されたが、横浜戦でPK献上し、外された。※その後、聡太が長期離脱となり、CBとしてリーダーシップに優れる彼がDFラインを統率。コンパクトなラインを心掛け、立て直しに貢献していたが、加地の復帰によりベンチに。一時はベンチ外にもされたが、失点が減らない事を考えれば外すのは彼ではないはず!

今野 泰幸

15今野泰幸 29歳(新加入)

リーグ33試合(先発33)2970分2ゴール2アシスト、評価5.31

ACL5試合(先発5)450分、評価4.83

ナビスコ2試合(先発2)180分

天皇杯5試合(先発5)480分、評価5.50

日本代表で守備の要として活躍する選手が主将を務めたFC東京より加入。2006年オフからラブコールを送っていた待望の”待ち人”。俊敏性を活かした出足の早いチェックからのインターセプトと、ビルドアップへの積極的な参加で評価されるリーグ屈指のDF!正直、智さんよりもビルドアップ能力は低く、マスコミの”今野の加入で守備力大幅アップ”は見当違いです!※全く周囲と連携を取らずに自分の裁量だけでチェックに行き、最終的にDFラインのラインコントロールが全く出来ていない。上背がなくクロスに弱いのにラインを引きたがる矛盾した守備への考え方を改めない事にはガンバだけでなく、日本代表も壊す事になりかねない!!両足攣ってもピッチに立ち続け、失点の言い訳にするとんでもなく無責任な選手は、天皇杯決勝でも腹部に裂傷を負いながらプレーして散々なプレーに終始。また言い訳をするのでしょうか?当ブログでは天皇杯でのボランチ起用が当たったのではなく、岩下・中澤の最終ラインの安定あってこその活躍だと見ているので、高評価には懐疑的です!!

万博に集いし青と黒の戦士

新13岩下敬輔 26歳(途中加入)

リーグ12試合(先発11)1019分1アシスト、評価6.13

天皇杯6試合(先発6)558分1ゴール1アシスト、評価6.25

清水から緊急補強した代表クラスのDFリーダー。空中戦、1対1の対人守備にも強い。ただ気性が荒く、今季は退場と累積警告で計5試合の出場停止となった。僕の中ではここ2年程のJリーグでは最高のCBだと思ってます。特に最終ラインから両ワイドへ速くて精度の高いロングフィードや細かいビルドアップの技術も高水準。罵声も問わず浴びせる強烈すぎるリーダーシップも含めて現在のガンバに異色な存在。※加地の再離脱で空いた右SBで定位置を確保して、対人能力の高さで局地戦で存在感を発揮し、加地が復帰後はCBに定着。守備範囲の広さと闘志剥き出しの存在感の大きさでチームの立て直しに貢献したが、警告でラスト2試合出場停止。※ナビスコカップは清水で登録しているので出場不可。天皇杯ではゴールも記録するなど、ガンバに必要不可欠な選手となり、レアンドロ以上に大成功の補強となった!!

西野 貴治

26西野貴治 19歳(昇格)

天皇杯1試合(先発1)90分

今季ユースから昇格した187cmの長身を活かしたCB。ユース在籍時からサテライトの試合にも常時出場するなど多少プロの水も知る、化ける可能性ありのDF。ステップアップリーグのセレッソ戦で相手の豪華な攻撃陣を完封するなど、彼はかなりの逸材と見ますが、やっと天皇杯2回戦の関西大学戦で右SBとしてデビュー。無難に完封勝利に貢献したが、3回戦以降はベンチ外となった。

内田 達也

27内田達也 20歳

リーグ5試合(先発5)360分、評価4.80

ACL1試合(先発1)90分、評価5.50

3年目を迎えたユース出身の「宮本恒靖の後継者」。U-17代表でもキャプテンを務めた選手。ただ身体能力に乏しく、カヴァーリングとビルドアップに積極的に絡める足元の技術を生かすためにボランチも視野に。昨季、智さんの負傷により急遽公式戦デビュー。落ち着いたプレーで勝利を呼び込み、以降もスタメン出場試合を続けるも未勝利に終わる。

※今季はACLの消化試合で好パフォーマンスを見せ、右SBとして定位置を掴んだかに見えたが、強豪相手に限界を露呈し、出場機会が遠のき、カップ戦でもベンチにも入れない状況に。

稲森 克尚

28稲森克尚 18歳(昇格)

出場機会・ベンチ入りなし

185cmという身長よりも、左足フィードとポジショニングで勝負するユースから昇格のCB。左SBにも対応可能。希少な左利きのCBという事で、今後の成長を見守りたい選手でありますが、今季唯一ベンチ入りも記録していないのは寂しい・・。

【サイドバック】

藤春 廣輝

4藤春廣輝 24歳

リーグ34試合(先発34)3060分1ゴール6アシスト、評価5.83
ACL5試合(先発5)450分、評価5.08

ナビスコ2試合(先発2)180分

天皇杯5試合(先発5)480分、評価5.75

大阪体育大学から加入2年目の左SBはチーム唯一のリーグ全試合フルタイム出場中。突っかける積極的なドリブルや豊富な運動量、スピード、アジリティなど、SBとして恵まれた能力を持っている。昨季、当ブログ的に”最も期待している選手”。昨季中盤戦で下平の負傷離脱からスタメンに定着。FWへのミドルパス、積極的な攻め上がりやカットイン、ミドルシュートなど持ち味を見せ、山形戦でプロ初ゴールを記録☆※重要なゲームでのアシストも記録したり、相手CKからのカウンター時に50m5秒台の快速を最大限に活かす”藤春カウンター”も冴え、快速を守備にも活かせるようになった☆ ※今季は智さんや西野監督の退団で持ち味を活かせるように助けてくれていたメカニズムが機能麻痺を起こすも、自身は6アシスト記録。個人的には世界レベルのスピード・スタミナ・突破力を持っていると感じます。

加地 亮

21加地亮 32歳

リーグ16試合(先発16)1342分3アシスト、評価5.59

ACL5試合(先発5)400分、評価5.17

ナビスコ1試合(先発0)17分

天皇杯5試合(先発5)480分、評価5.75

 播戸の退団で表舞台でも笑いを勝って出ているが・・・(笑)

相変わらず欠場が多いが、穴の大きさを痛感させられる存在。自身のサイドだけでなくセンターバックのカヴァーも行うなど鉄壁で、ガンバで最も安定したパフォーマンスを見せる。自身の身体のケアも完璧なぐらい時間かけてケアするため・・・9時から練習なら6時台には練習場に来ているらしい。汗っかきで、水分補給を丹念に行い、練習前にトイレに2回行って意味ないとか・・(笑)

※今季は3度の長期離脱の怪我を負い、夏にフロントは韓国五輪代表右SBを補強を検討したが、流れた。しかし、長期離脱明けの選手を1週間で3試合も出場させた首脳陣の管理は大問題!!

リーグ最終節で強行復帰し、天皇杯でも決勝まで右サイドを支え、攻守共にさすがのバランス感覚・存在感を発揮したが・・その韓国人右SBを獲得する意向。

エドゥワルド

30エドワルド 23歳(新加入)

ナビスコ1試合(先発1)73分

呂比須が指揮したパウリスタから加入の左SB。精度の高い左足からのクロスを期待される。「両サイド出来るSB」との評価で加入したが、実際は本人も語る通り、「右サイドをやった事がある」だけ。開幕前に骨折している間に、彼を招いた呂比須も山本強化部長も去り、再び骨折。※ナビスコカップでデビューを飾った直後に加地が怪我してチャンスか?と思われたのも束の間、3度目の負傷離脱。加地の再離脱により、リーグでもベンチ入りするも出場機会は全くなかった。

沼田 圭悟

33沼田圭悟 22歳(新加入)

ACL1試合(先発1)90分、評価6.00

天皇杯1試合(先発1)90分

高校卒業後3年間はブラジル留学でプレー。呂比須が指揮したパウリスタのテストを合格するも怪我により契約に至らなかったが、ガンバでテスト合格。テストとなった練習試合を観ましたが、位置取りが低く、重心の低い左SBですが、ハングリー精神旺盛のため、運動量豊富で激しいプレーができ、左足の精度もまずまず。サポーターにも人気のある好青年は、ACLの消化試合でデビューし、積極的な好プレーを披露も、天皇杯では持ち味発揮できず。

MF

横谷 繁

6横谷繁 25歳

リーグ7試合(先発0)132分、評価5.36

天皇杯1試合(先発1)90分1ゴール

 06年にユースから昇格した「G6」の生き残り。当初は「ポスト・遠藤」と目され、レンタル先の愛媛FCでは2年間レギュラーを張り、ボランチもサイドでもプレイできる柔軟性と試合勘を養った。昨季からスペースでボールを受ける事が多くなり、持ち味である技術力やダイナミックな攻撃能力を上手く発揮し始め出場機会を少しずつ得ている得点力もある選手。背番号も今季【19】から【6】へと昇格☆※松波政権下では”困った時の横谷”という交代策をとる事が多いものの、実はベンチ入りの回数はリーグでは9回と少なかった。

遠藤 保仁

7遠藤保仁 32歳

リーグ34試合(先発33)2986分5ゴール7アシスト、評価5.99

ACL4試合(先発4)360分1ゴール、評価5.40

ナビスコ2試合(先発2)180分、1アシスト

天皇杯4試合(先発4)390分3ゴール1アシスト、評価6.25

「全てはここから=マスター・オブ・ガンバ」 ボールは自然と彼の足元へ集まる、不動の司令塔。W杯を意識していた一昨年とは違い、昨季は序盤からワールドクラスのパフォーマンスを維持。しかし、PKに関しては年々失敗が増えており、代表では本田圭佑、ガンバでもレアンドロに譲っている。何かと不振が続いた今季のガンバにあっても安定したパフォーマンスを維持。周囲の動きが悪く、細かい意図や呼吸が合わずにパスミスになる事が多い。最近は自らゴール前に入っていくプレーが多く、情熱的な部分も見せ、天皇杯では3試合連続ゴールを記録し、決勝進出に大きく貢献☆

佐々木 勇人

8佐々木勇人 30歳

リーグ15試合(先発2)374分、評価5.81

ACL4試合(先発2)183分、評価6.00

ナビスコ2試合(先発1)77分

天皇杯5試合(先発3)242分1アシスト、評価5.63

ガンバでは珍しいストロングポイントとなるスピード抜群なドリブル突破は一人でフィニッシュまで持ち込めるほどのスピードとパワーを兼備。シュート力も◎途中出場でゲームの流れを変える印象的な活躍が続く!!『天皇杯男』という名前も持つ。昨季は先発機会は少ないものの、リーグトップクラスの8アシスト記録。
※今季は怪我が多い事と、監督の意向で2トップで起用されるなど、ほとんど持ち味を発揮出来ず、一時はMF陣の序列では最後尾となったが、終盤に来て復調。即座に試合の流れを変えるアクセントとなり、天皇杯も決勝進出に貢献☆※すでに契約満了で退団決定。出身地のベガルダ仙台へ加入濃厚。

二川 孝広

10二川孝広 32歳

リーグ29試合(先発27)1945分3ゴール8アシスト、評価5.90

ACL5試合(先発3)260分1アシスト、評価5.33

天皇杯4試合(先発4)322分2アシスト、評価6.00

「ファンタジフタ・イニエフタ」。独特のボールタッチから繰り出すスルーパスでスピード系のFWとの連携の良さからアシストを量産するテクニシャンも、運動量の低下が著しく、調子の波も試合により激しい。しかし、彼が躍動している時間帯こそが、ガンバらしいパスサッカーを展開している時。ここ数年は技術面よりもハードワークに重点を置く選手の活躍もあり、絶対的なレギュラーからは外れる状況になり、契約更改でも大幅ダウン提示を受けたものの残留。※毎年恒例の夏に弱い彼ですが、夏でもボールを持てばスルーパスを供給する絶好調ぶりは寒くなってさらに冴えていたが・・なぜかいつも70分までに交代させられる・・
倉田 秋

14倉田秋 24歳(レンタル復帰)

リーグ31試合(先発24)2103分7ゴール5アシスト、評価5.79

ACL3試合(先発3)238分1ゴール、評価6.17

ナビスコ2試合(先発2)127分、1アシスト

天皇杯4試合(先発4)282分1ゴール、評価5.17

J2千葉で1年・J1セレッソ大阪で1年のレンタル移籍から復帰したユース出身MF。高い技術力と運動量を融合させ、この2年間は本職のボランチではなく、アタッカーとして起用され、それぞれの所属先で8ゴール・10ゴールと結果を残した。レンタル移籍をしていくユース出身者の中で最も成功した選手。※攻守の切り替えが速くなってきており、”戦える”選手になってきた!!今後はリスク覚悟との駆け引きを出来れば代表入りも狙える選手になるはず!!ボールを受ける時のターンの上手さは素晴らしいが、交代させられる時の態度や好不調の波の激しさなど、メンタル面の課題が多い印象が強い。

明神 智和

17明神智和 34歳

リーグ31試合(先発28)2547分1ゴール2アシスト、評価5.63

ACL5試合(先発4)353分、評価4.83

ナビスコ2試合(先発1)117分

天皇杯5試合(先発5)435分1ゴール1アシスト、評価5.50

 主将就任3年連続無冠を終えた「ガンバ大阪守護聖人」。ここ2年長期離脱が多く、無冠のため主将には反対意見も多い。ガンバ加入当初は攻撃では全く使えない状態だった彼が年々パスワークでも重要な役を担うようになってくるなど、ベテランながらまだ進化していると感じさせた☆

 しかし、複数の疲労性の怪我を抱えて長期離脱に入る事も増えてくるなど、安定しない気がするのは本人曰「乳酸がすぐたまるから」か?※迎えた今季もすでに怪我での離脱を経験。夏以降に強い選手で、ややプレーエリアは狭くなったが、例年通りにコンディションを上げて大明神ぶりを発揮☆しかし、来年の主将は辞退してもらいたい!!のが本音。

大森 晃太郎

19大森晃太郎20歳

リーグ4試合(先発0)90分1アシスト、評価4.63

ACL1試合(先発0)24分、評価5.00

天皇杯2試合(先発0)55分、評価5.00

ユースから昇格2年目のアタッカー。ユース時代はキャプテン。独特の間合いを持つドリブル突破が武器。サポーターからも『モリモリ』という愛称の彼は同級生の宇佐美を『一平』と呼ぶ。井上真央主演の大ヒット昼ドラ『キッズ・ウォー(ざけんじゃねいよ)』の一平くんに似ていたことから命名。※万博キャッチコピーでは”蒼きプレーメーカー”ですが、チャンスメイカーだと思いますが・・。※浦和戦で初アシスト記録し、常時ベンチ入りを確保したが、以降は途中出場から全く何も出来ずに勝点を逃す原因にもなり、結局はベンチから外れている。

武井 択也

23武井択也 26歳

リーグ26試合(先発16)1613分2ゴール2アシスト、評価5.62

ACL6試合(先発6)476分、評価5.50

ナビスコ2試合(先発2)180分

天皇杯6試合(先発3)288分、評価5.75

 チーム1のスタミナを誇るボランチ。流通経済大学では5軍などでプレーしながらも、「自分は技術がある選手じゃないから、上手い選手を気持ちよくプレーさせられるプレーを身につけよう」と考え直して一気にプロ入りまでこぎつけた、ガンバには珍しい非テクニシャン。

 若手の台頭が著しかったここ2年のガンバにあって最も自信を掴んだ選手。持ち味である守備や運動量だけでなく、縦パスやワンツー、エリア内への飛び出しから、フィニッシュに絡むなど攻撃面での成長も見られる!!また、両SBも担当した。☆当ブログ調査における【次の日本代表招集を期待するガンバ戦士】今季はレギュラーから外されましたが、天皇杯準決勝やリーグでの広島戦のように、出場すれば積極的なプレーでアピールを続け、チームの復調にも貢献。柏戦では中田英寿ばりのキラーパスでアシスト記録。

阿部 浩之

25阿部浩之 23歳(新加入)

リーグ18試合(先発6)647分2ゴール2アシスト、評価5.89

ACL2試合(先発1)92分1ゴール、評価5.50

ナビスコ1試合(先発0)30分

天皇杯3試合(先発1)164分1ゴール1アシスト、評価5.50

関西学院大学から加入した攻撃のオールラウンド選手。スピーディーなドリブルで局面打開を狙うアグレッシヴな姿勢で出場機会を獲得。リーグ・ACL・天皇杯でゴールを記録。体型やそのドリブル突破、ミドルシュートの切れ味などから当ブログでは”アベシャビン”と呼ばれている(笑)※浦和戦で8試合ぶりの先発。本家アルシャビンのような切り返しから先制ゴールを記録するなど、新人ながら十分に活躍した!!
万博に集いし青と黒の戦士
41家長昭博 26歳(途中加入)

リーグ12試合(先発9)754分5ゴール2アシスト、評価6.33

ナビスコ1試合(先発1)90分

天皇杯6試合(先発2)272分1ゴール、評価6.13

2004年に高校生ながらトップデビュー戦ゴールを記録した天才肌の左利きMF。独特のステップと間合いのドリブルや柔軟なパスセンス、パンチ力のあるミドルシュートなど魅力満載の高いポテンシャルで2007年日本代表にデビュー。しかし西野監督とは元々2006年のA3チャンピオンシップの蔚山現代相手に大敗した時に「荷物をまとめて大阪に帰れ」と告げられるなど、上手くいかずに2007年以来レンタルで離れ、大分トリニータ・セレッソ大阪で活躍も、そのままスペイン1部マジョルカへ完全移籍。しかし獲得を進言したラウドルップ監督がフロントとの確執で退任後は全く出場機会がなく1年で退団。レンタルで因縁の韓国・蔚山現代を経て、苦しむガンバへ4年半ぶりに復帰。※浦和戦でFWとしてリーグ初先発し圧勝に貢献し、以降は監督が彼に合わせた戦略を組み、川崎・FC東京戦で2ゴールずつ記録。天皇杯でもレアンドロ不在の準決勝では1トップを務めるなど大活躍。本田圭佑に似たプレースタイルになってきた?
FW

万博に集いし青と黒の戦士

新9レアンドロ 27歳(途中加入)

リーグ15試合(先発15)1303分14ゴール2アシスト、評価6.53

ナビスコ2試合(先発0)69分

天皇杯4試合(先発4)387分1ゴール、評価5.50

3年ぶりに復帰した元エースFW。2009年にヴィッセル神戸から加入後、リーグ6試合連続ゴールのクラブ記録やACL得点王獲得も、入団半年でカタールからの高額オファーで移籍。所属のアルサッドでは1年目こそエースとして活躍したものの、フランスリーグ得点王や50億円で移籍した選手、遂にはあの”スペインの至宝”ラウール・ゴンザレスなど、毎年世界的スターFWが加入する中で苦戦。またファンの少なさから3年間でファンにサインしたのが5人だけというエピソードも(笑)。ガンバ復帰後、半シーズンで得点ランキング3位の14ゴールとエースとして大車輪の活躍。以前はボールを持てばドリブルで突っ込むだけの突貫小僧だったのが、マークを引きつけるためのプレー、パスも見せている。※課題は2009年時と同じでスタミナが持たず、スプリント能力が終盤では全く活きない事。また、1トップが採用されてからはマークが集中して苛立ちを露骨に現す場面が多く、ほとんど機能していなかった。

パウリーニョ

11パウリー二ョ 30歳(新加入)

リーグ21試合(先発10)944分8ゴール3アシスト、評価5.75

ACL3試合(先発2)149分1アシスト、評価4.88

ナビスコ1試合(先発0)30分

天皇杯2試合(先発1)87分

J2降格した甲府からの加入。京都時代を含めてJ1で30ゴール、J2で2005年得点王含めて60ゴール記録のブラジル人FW。左足からのミドルシュートやFKの威力抜群。※守備時もアグレッシヴにチェイスする姿はイイんですが、攻撃時の足元にしかボールを受けない動きに独善的な印象が強い。ただし身体のキレはチームでは最も良い。しかし、怪我が多かった・・・。※レアンドロ加入後は軸から外され、ベンチ要員になったが、途中出場から5ゴールを記録したのは驚異的だった。退団が決まっていたのか?12月の天皇杯は出場なし。

川西 翔太

18川西翔太24歳

リーグ2試合(先発0)24分、評価5.50

昨季8試合4ゴール記録した大卒2年目FW。運動量豊富にDFライン裏へ抜けたり、サイドで起点になったり。ポストプレーをこなした、と思えば自らドリブルで仕掛けたり、パスセンスも持ち合わせていたり、と万能。良い意味で柳沢敦(現仙台)に似ている。昨季終盤戦・敗色濃厚の新潟戦で途中出場から2ゴール記録し、次節仙台戦ではトップ下でリーグ初スタメンで勝利に貢献も、練習中に大怪我を負い、結局11ヶ月離脱。※31節・柏戦で復帰したが、天皇杯ではベンチ外が続いた。
佐藤 晃大

20佐藤晃大 26歳(新加入)

リーグ26試合(先発22)1986分11ゴール2アシスト、評価5.76

ACL5試合(先発3)300分、評価5.33

ナビスコ2試合(先発2)150分、1ゴール

天皇杯1試合(先発0)21分

昨季J2で徳島のクラブ史上初となるハットトリック含む9ゴール。昨季所属したFWが全員180cm以下で小兵ぶりが目立ったガンバにあって、ハードワーク出来る長身ストライカーは希少価値が高い。リーグ開幕から相手DFラインとラインぎりぎりのバトルでオプションとなっていた。※松波監督が信頼を寄せ、一躍レギュラーに。技術的にはJ1レベルとは言えないものの、相手DFラインとのつば競り合いでラインを下げさせるプレイが特徴で、度々PK奪取するのはいつも彼!!レアンドロ加入後に持ち味を引き出してもらい、最終的リーグ11ゴール記録したが、川崎戦でGKと衝突した際に大怪我を負い、来季後半戦までは復帰できなくなった。


以上現所属全30選手の今シーズンを個別データで集計してみました☆

 

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2011Jリーグ特命PR部員 hirobrown