トランプ氏が大統領に就任したこのタイミングで
タイムリーかどうか分かりませんが、観てみました。
Netflixオリジナル作品のようです。
Barry (2016)
バリー青年は、バスケのコートサイドで読んでた小説
Invisible Man (邦題『見えない人間』)に因んで、
"Invisible man"(字幕は『透明人間』)って
呼ばれるんですね。
でも、そんな通称とは裏腹に、本人はどこに行っても
馴染めない(≒透明になれない)わけなんです。
白人がマジョリティである大学の教室では
「1981年だっていうのにまだ奴隷の話かよ?」
と黒人の置かれた環境を理解してもらえず、
白人の恋人とソウルフードレストラン(※1)に入ると
目立ってしまい、周囲の黒人から奇異の目を向けられ、
友人(※2)にプロジェクトを案内してもらうと
見たこともないような荒廃した環境を目の当たりにし、
言いがかりを付けられ、殴られてしまう。
そんななか、亡くなった父親に渡せなかった手紙が
読み上げられる、終盤のシーンが印象的でした。
こういうどこにも属せない孤独感を乗り越えた先に
オバマ大統領が誕生したのだなと思いました。
※1
ソウルフードレストラン:Sylvia'sというハーレムの有名レストランです。僕も2014年3月に行きました。
※2
友人:この役はJoey Bada$$がやるはずだったそうです!しかし、コーチェラを控えていたJoeyはこれを断り、代わりに「ストレイト・アウタ・コンプトン」でEazy-Eを演じたジェイソン・ミッチェルが演じることになりました。このことについてはJoeyもインタビューで触れていました。