廃材天国こけら落とし&百本目のアマモ | ストーン磐座

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陣ちゃん家の廃材天国のコケラ落としパーティーに参加しました~。


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春の大潮なので、干潟観察を行なう。

まず以前から気になっていた土器川河口の干潟へ寄る、かなり広範囲に干潟が広がっているが人出も多い。

皆さん貝掘りに来ているのだが、よくよく見ると田起しの後みたいに全面掘り返されてしまっている。

おそらく連休に大勢が押し寄せたのだろう。

県の試験場のデーターでは、土器川河口ゴールドタワー沖のアマモ場は減少傾向にあるという事で、どうも原因はこの貝掘りにあるようだ。

アマモ場は沖合いからかなり広範囲に広がっているが、貝掘りの為に踏み潰されたり雑草の様に引き抜かれたりしている。

アララトも子供の頃はよくそうやって遊んだりしたものだが複雑な心境である。

縄文以来続けられてきた採集行為も、干潟とアマモの減少した現在では痛々しい光景となっている。

本来なら引き抜かれたアマモをもう一度埋め戻せば良いのだろうが、あまりにも広いのでとりあえず10株ほどを移植用に持って帰る事にした。

家の前の干潟も今年一番くらいに良く潮がひいていた。

今のところ海草はほとんど生えていないが、あちこちで無数の生物が営みを繰り広げている。

空き瓶に入ったタコ、イソギンチャク、触手を伸ばした貝、中でも目につくのが肉食のツメタ貝。

こいつは貝殻の3倍ほどにびろ~んと触手を広げ、アサリ等の貝を食べる。

ほぼ全面にツメタ貝が繁殖しているので、駆除を兼ねて酒のアテにすることにした。

このツメタ貝は少々危険な味である。

というのも干潟には生活廃水が流れ込んでいて、毎日食べる様なものではない。

年に数度の大潮の時だけの大人の味とでもいったところだ。

ツメタ貝は硬くてまずい、おまけに粘着性の触手に砂が多量に付着しているので処理がやっかいなのだ。

一度茹でて身を取り出しワタを取って水洗いして砂を落とす、特に触手は念入りに洗って細かく切り、砂糖と醤油で長時間煮る。(身が柔らかくなるので)

ツメタ貝だけでは美味しくないので、ついでにキヌタアゲマキhttp://www.zukan-bouz.com/nimaigai/heterodonta/sonotamarusudare/kinutaagemaki.html
を10個ほど掘ってつまみ用にする。

こちらは身が柔らかく旨みがあるが、稀少生物なので取り過ぎには要注意。(笑)

さて本題のアマモだが、前回定植した8本のうち3本だけが残っていた。

そのうち2本には新芽が出ていたが、なんとなくか弱い感じだ。(頑張れ~)

ところが定植場所から少し離れた所に、何故か一株のアマモが生えている?

前回の調査でも定植した以外にアマモは1本も生えてなかったので、自然に根付いたものが発芽したのだろうか?

とにかく不思議なので、これを100番目のアマモ現象として注意深く観察することにした。

土器川河口から持って帰った10株は地下茎が多いの少し深めに直接植えて様子を見る。

潮位の最も低いのは4月の新月の大潮だが、6月の新月もまあまあ低いのでもう一回くらいは楽しめそうだ。



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写真土器川河口の干潟(ほぼ全面掘り返されている)、新芽の出た定植アマモ、問題の百番目のアマモ