■膵臓がん発覚から2015年3月までの治療の経緯についてはこちらをクリック→病気~これまでの経緯

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2年前の今日、膵臓にがんが見つかりました。

CT検査を受けた渋谷の病院から千葉大学医学部附属病院の肝胆膵外科を紹介されて、初めて診察を受けた日が2013年5月31日。

画像を見ながら医師に言われた「膵鈎部(すいこうぶ)に約3㎝の腫瘍があります。これから検査をしていきますが、膵臓がんの疑いが極めて高いと思います。」という言葉をどこか他人ごとのような気持ちで聞いていたのを今でも良く覚えています。

当時56歳と4ヶ月、漠然とあと20年は生きるだろうと何の根拠も無く思っていたけど現実は違う方向に・・・。

それからネットや本で膵臓がんのことを調べまくりました。

出てくるのはステージ4a~4bの膵臓がん患者の余命は数ヶ月、5年生存率は1~3%など絶望的なことばかり。

初めて死というものを自分自身の事として考えることになりました。

今は上腸間膜動脈にがんが浸潤しているのと遠隔転移(肺)があるので手術は不適応、今まで受けてきた抗がん剤治療、トモセラピー(放射線治療)、HIFU(ハイフ)治療はどれも根治治療ではなく延命治療。

少しでも長くこのがんと共生して行くことが今の目標だけど、現実は不安でいっぱいの自分がいます。

正直怖いし心が折れそうになることはしょっちゅう。

ここ最近の体調が良くないこともあって、余命を超えて生き延びているということは悪い方に向かう時期がだんだん近づいて来ているんじゃないかとついつい考えてしまいます。

でも僕にはやらなくてはならないこと、やりたいことがまだまだ沢山ある。

家族、友人、バンド仲間、職場の同僚、このブログを通じて出会ったみんな、医師、看護師さんを始め周りのたくさんの人たちに支えられていること。

大好きな音楽がいつも一緒にあること。

それが僕の大きな力になっていることに改めて感謝したいと思います。

人間誰しも明日のことはわからない。

それであれば目の前の一日一日を大切に生きていきたいと思います。

でもきっとまた弱音を吐くと思うけど・・・(笑)

Presence of The Lord

I have finally found a way to live just like I never could before.
I know that I don't have much to give, but I can open any door.

やっとわかった 生きる方法が これまでわからなかった生き方が
与えられるものが少なかったとしても どんな扉だって開けられるのさ

Everybody knows the secret, everybody knows the score.
I have finally found a way to live in the color of the Lord.

誰もがその秘訣を知っている 誰もが大事なことを知っている
やっと生き方がわかった 神を前にして・・・

Presence Of The Lord - Derek And The Dominos


ライヴ・アット・ザ・フィルモア/デレク・アンド・ドミノス


~2年間の経緯~

<2013年>
・2月末頃からお腹の張りとみぞおちのあたりに軽い痛みを感じ始める。
・症状が改善しないので4月11日に職場最寄りの渋谷の病院を受診。
・胃カメラ検査を受けるが異常無し。
・逆流性食道炎を疑われ薬を処方される。
・症状が悪化したので5月29日にCT検査を受けたところ膵臓に腫瘍が見つかったため、千葉大学医学部附属病院を紹介される。
・5月31日千葉大を受診、膵臓がんの可能性が極めて高いので各種検査を受けることになる。
・7月3日検査結果を踏まえ膵臓がん(ステージ4a)の確定診断を受ける。
・7月5日から手術を目指し抗がん剤TS-1とジェムザールの併用治療を開始。(放射線治療は不可との診断)

<2014年>
・1月27日のCT検査で上腸間膜動脈にがんが浸潤している状態が改善されないので手術不適応と診断され余命10ヶ月の宣告を受ける。
・2月24日国立がんセンターのセカンド・オピニオンを受ける。
・所見は千葉大と同じであったが、一度放射線治療の専門医の診察を受けてみたらどうかとのアドバイスをもらう。
・3月5日千葉大の放射線科を受診したところ放射線治療は可能との診断。
・主治医に放射線治療が出来るのであれば重粒子線治療の可能性も探りたい旨を相談。
・3月18日重粒子線医科学センター病院を受診するが、膵臓がんと十二指腸の距離が近すぎて危険なので重粒子線治療は無理との診断。
・代替え案として小岩にある江戸川病院が導入している放射線治療機、トモセラピーでの治療が良いのではないかとの提案を受ける。
・3月31日~5月19日江戸川病院でトモセラピーの放射線治療を33回受ける。
・放射線治療中から6月まで抗がん剤はTS-1のみ。
・7月4日千葉大でのCT検査で肺への転移が見つかり、TS-1とジェムザール併用治療を再開。
(多分この転移が見つかった時点で余命6ヶ月)
・10月27日東京医科大学病院にナノナイフの臨床研究を膵臓がんでも出来ないか相談に行く。
・11月10日検査の結果肺への転移があるためナノナイフは不適応となったが、代替え案としてHIFU(ハイフ)治療の臨床研究への参加を提案される。
・12月8日~13日東京医科大学病院に入院してHIFU(ハイフ)治療を受ける。

<2015年>
・1月19日千葉大での血液検査で腫瘍マーカー値(CA19-9/E)が1792.0に上昇したため、抗がん剤をアブラキサンとジェムザールの併用治療に変更することになる。
・2月6日からアブラキサンとジェムザールの併用治療開始。
・2月25日東京都長寿健康医療センターにSTNM01の超音波内視鏡投与の臨床研究に参加できないか相談に行く。
・3月4日~5日に検査入院した結果、STNM01の超音波内視鏡投与の臨床研究への参加が可能となったが、東京医科大学病院での2回目のHIFU(ハイフ)治療が決まったため辞退。
・3月27日千葉大の院内紹介で和漢診療科での治療がスタート。
・4月6日~11日東京医科大学病院で2回目のハイフ治療を受ける。
・現在は千葉大でアブラキサンとジェムザールの併用治療、漢方薬治療を継続中。


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