Blues Power

11月も今日で終わり、今年もあと1ヶ月になっちゃいました。

この週末あたりが紅葉の見頃なのかな?

でも週末は気温がぐっと冷え込むみたいなので風邪ひかないように暖かくして下さいね。

今日は久しぶりのアルバム・レヴュー、ライ・クーダーが1980年にリリースした9thアルバム「Borderline」を紹介します。
Blues Power

ハイヒールを履いたヌードの女性闘牛士のジャケットが印象的なこのアルバムでライは前作「Bop Till You Drop」(1979年)で明確になったR&B色を踏襲しながら沖縄音楽に接近するなど、彼らしい無国籍でボーダレスなサウンドを聴かせてくれています。

バックはジム・ケルトナー(dr)、ティム・ドラモンド(b)、ジョージ・バブー・ピエル(per)のリズム隊、ピアノはウィリアム・スミッティ・スミス、そしてジョン・ハイアットがギターとコーラスで初参加(楽曲も1曲提供)、ライのいぶし銀のヴォーカルと職人芸のギターを阿吽の呼吸でサポートしています。

M-2のSpeedoはキャディラックスのドゥー・ワップ・ナンバーのカヴァー。

跳ねるリズムとコロコロ転がるウィリアム・スミッティ・スミスのピアノがめっちゃ気持ちいいっす♪

1分過ぎからのライのスライド・ソロにに1分16秒あたりからかぶさってくるもう一本のスライドはおそらくジョン・ハイアットだと思います。

Ry Cooder - Speedo



M-6のThe Way We Make A Broken Heartはジョン・ハイアットの書いたバラード・ナンバー。

ちょっとトロピカルなアレンジに乗せた飄々としたヴォーカルがいかにもライらしいですね。

1分45秒過ぎからのライの指弾きギター・ソロもお聴き逃し無く!

Ry Cooder - The Way We Make A Broken Heart



Borderline/Ry Cooder


Produced By Ry Cooder

Ry Cooder – guitar, vibes, vocals
William D. Smith – piano, organ, vocals
John Hiatt – guitar, vocals
Jesse Harms – synthesizer
Jim Keltner – drums
George "Baboo" Pierre – percussion
Tim Drummond – bass
Reggie McBride – bass
Bobby King – vocals
Willie Green Jr. – vocals

1. 634-5789
2. Speedo
3. Why Don't You Try Me
4. Down In The Boondocks
5. Johnny Porter
6. The Way We Make A Broken Heart
7. Crazy 'Bout An Automobile
8. The Girls From Texas
9. Boderline
10. Never Make Your Move Too Soon