Blues Power

今日の関東地方は天気予報通り未明から雪、午後には上がりましたが朝の通勤時間帯やランチ・タイムはけっこう激しく降ったので都心でも3㎝前後の積雪だったんじゃないかと思います。

夜の帰り道の街頭の温度計は2℃、でも予報では明日の最高気温は15℃らしくまた春の陽気になるみたいですがこの温度差って一体・・・。

今日紹介するのはクリームが1966年にリリースした1stアルバム「Fresh Cream」
Blues Power

クリームがデビューした1966年当時僕は小学校4年、解散した1968年当時は小学校6年、僕が洋楽を聴き始めたのは中学に入ってからなのでクリームはリアルタイムでは聴いた事がありませんでした。

でも中学に入った頃はまだ解散の余熱が残っていて、NHKで解散コンサートの映像が放映されたりラジオでも彼らの曲が良くかかっていたのでクリームのアルバムは当時友達と分担しながら全部追っかけました。

クリームについては今更説明するまでもありませんが、エリック・クラプトン(vocal,guitar)、ジャック・ブルース(vocal,bass)、ジンジャー・ベイカー(drums)の3人によるトリオで所謂大物アーティストによるスーパー・グループの走りとも言えるバンド。

デビュー・アルバムとなる今作は個人的にはこの後のアルバム(特にライヴ盤)と比べるとクラプトンのソロが控えめな点が物足りないのですが、逆に3分~4分前後のコンパクトな楽曲の中にクリーム・サウンドの原型が凝縮されていると言って良いと思います。

サウンド的にはブルーズのカヴァーと当時の時代性を感じさせるサイケデリック・ロック、アート・ロック調のナンバーを中心に構成されていて、中後期のようなハードな側面はあまり感じられません。

アルバムのオープニングはジャック・ブルースの書いたポップ・ロック・ナンバーでI Feel Free

Youtubeに当時のビデオ・クリップがありましたが、メンバー3人ともこの頃はまだまだ初々しくて無邪気ですね(笑)

1分12秒からのクリーム時代のクラプトンの特徴であるウーマン・トーン(ピックアップのトーン・コントロールを0にして高音部をカットする奏法)によるギター・ソロが、1分39秒からノーマル・ポジションに切り替わる所が聴き比べられます。

Cream - I Feel Free



アルバム中、最もクラプトンのギター・ソロがフィーチャーされているのがウィリー・ディクソンのブルーズ・カヴァーSpoonful

2分16秒からのジャック・ブルースのブルーズ・ハープとクラプトンのウーマン・トーンを駆使したギター・ソロの応酬はアルバム最大のハイライトと言って良いかもしれません。

Cream - Spoonful



Fresh Cream/Cream


Produced By Robert Stigwood

Eric Clapton - guitar, vocals
Jack Bruce - vocals, bass, harmonica, piano, cello
Ginger Baker - drums, percussion, vocals

1.I Feel Free
2.N.S.U.
3.Sleepy Time Time
4.Dreaming
5.Sweet Wine
6.Spoonful
7.Cat's Squirrel
8.Four Until Late
9.Rollin' and Tumblin'
10.I'm So Glad
11.Toad