Blues Power

先週の金曜日、バンドのギターの杉田が以前から顔を出している千葉市稲毛のROCKバー「Full House」に行って来ました。

実はバンドの新年会をここでやったのですが、僕1人だけ正月にひいた風邪で泣く泣く欠席したので今回ようやく雪辱出来ました。

1971年開店との事なので40年以上営業している老舗ですが、入り口の装飾、かかっている音楽、メニューに鍋があったりともろツボのお店でした。
Blues PowerBlues Power

ちょっと遠いのが難点ですが千葉方面に来られる際は是非寄ってみて下さいね。


今日はスコット・ランド出身のブルー・アイド・ソウル・シンガー、フランキー・ミラーが1973年にリリースした1stアルバム「Once In A Blue Moon」です。
Blues Power

以前、実家の押し入れから3rdアルバム「The Rock」のLPを持って帰った事を記事にした際にある方の好意で1stと2ndの音源を入手しました。

フランキー・ミラーはロバート・パーマー、ジェス・ローデンと時を同じくしてニューオリンズでアラン・トゥーサンをプロデューサーに迎えた2nd「High Life」(1974年)をリリースしている事もあって,彼らと並んで「英国ブルー・アイド・ソウル御三家」とも呼ばれています。

この1stアルバムはブリンズレー・シュウォーツをバックに泥臭いブリティッシュ・スワンプとイギリスならではのパブ・ロックが絶妙にミクスチャーされたサウンドをバックにフランキー・ミラーの圧倒的な歌唱力のヴォーカルが全編に渡ってフィーチャーされています。

その歌声はポール・ロジャースやロッド・スチュワートを彷彿とさせる所もありますが、ジャケットのヴィジュアルのイメージ通りの男臭いワイルドな側面とイギリスらしい繊細な側面が同居したフランキー・ミラー独自のスモーキー・ヴォイスが特徴的です。

アルバム1曲目のYou Don't Need To Laugh (To Be Happy)は泥臭いミディアム・ソウル・ナンバー。

ずっしりと重たいグルーヴの中にどこかパブ・ロック的な匂いを感じさせるサウンドをバックに歌うフランキー・ミラーのソウルフルなヴォーカルがとにかく強力。

Frankie Miller - You Don't Need To Laugh (To Be Happy)



続いてM-7のアコースティカルなソウル・バラードAfter All (Live My Life)

サザン・ソウル風味の味付けの中にイギリスらしい湿り気を感じさせるサウンドと切ないまでのフランキー・ミラーのヴォーカルがたまらんです。

Frankie Miller - After All (Live My Life)



Once in a Blue Moon/Frankie Miller


Produced by Dave Robinson

Frankie Miller - vocals, acoustic guitar, harmonica
Bob Andrews - grand piano, junk piano, accordion, backing vocals
Brinsley Schwarz - lead & acoustic guitars
Ian Gomm - lead & acoustic guitars
Nick Lowe - electric bass, double bass, backing vocals
Billy Rankin - drums
Bridgit, Joy and Janice - backing vocals

1. You Don't Need To Laugh (To Be Happy)
2. I Can't Change It
3. Candlelight Sonata In F' Major
4. Ann Eliza Jane
5. It's All Over
6. In Noresistance
7. After All (Live My Life)
8. Just Like Tom Thumb's Blues
9. Mail Box
10. I'm Ready