昨夜(1/23)の関東地方は今年2回目の雪。
21時過ぎに渋谷を出た時は小雨だったのが浦安に着いたら一面の雪景色でびっくりでありました。
明けて今日は青空が拡がった一日でしたが、道が凍結して会社までの坂道を転ばないように登るのに一苦労。
日曜日(1/22)のBS-TBS「Song To Soul」の特集はオーティス・レディングのThe Dock Of The Bayでした。
スティーヴ・クロッパーのインタビューなど興味深い話がいろいろ紹介されていた事もあって久し振りにオーティス・レディングのCDを聴いていましたが、考えてみたら今まで彼のアルバムは「Live in Europe」しか記事にしてませんでした。
そんな訳で今日紹介するのはオーティス・レディングが1964年にリリースしたデビュー・アルバム「Pain In My Heart」。
アルバムは1962年~1964年にかけての4つのセッションで構成されていて、自作曲が5曲、カバー曲が7曲収録されています。
詳細なクレジットはありませんが、バックにはブッカーT&MG'sを中心にジョニー・ジェンキンス(g)、ウェイン・ジャクソン(tp)、チャールス・アクストン(ts)、フロイド・ニューマン(bt-s)が参加して贅肉の無いシンプルながらめちゃタイトなサウンドを展開しています。
ソウル・クラシックの名曲ばかりのアルバムなので選曲に悩みますが、1曲が2分ちょいと短いので今日はアルバムから3曲紹介したいと思います。
アルバムのオープニングはオーティス・レディングの最初のヒットとなったPain In My Heart。
ライナーによるとニューオリンズの女性シンガー、アーマ・トーマス(昨年来日しましたね)のRuler Of My Heart(アラン・トゥーサン作)を改作して発表されたナンバーだそうですが、圧倒的な歌唱力によって見事にオーティスの6/8拍子のソウル・バラードとして昇華されてます。
Otis Redding-Pain In My Heart
アーマ・トーマスのRuler Of My Heartは→こちらをクリック
続いてオーティスの記念すべきデビュー曲で自作のこれも6/8拍子のソウル・バラードThese Arms Of Mine。
この音源は1962年にジョニー・ジェンキンスのレコーディング現場にいたオーティスが残り時間に自作曲を録音させて欲しいと頼み込んで録ったもので、ブッカ―Tは既に帰ってしまっていたためスティーヴ・クロッパーがピアノ、ジョニー・ジェンキンスがギターを弾いているそうです。
当時21歳になったばかりの若いオーティスが、そんなシチュエーションの中でレコーディングしたとは思えない見事なまでの感情表現が胸を打ちます。
Otis Redding - These Arms Of Mine
最後にバラードが続いたのでちょっとアッパーなナンバーでこれも自作のSecurity。
失恋の痛手をこのようなジャンプ・ナンバーで表現する力量の素晴らしさはオーティス・レディングならではですね。
Otis Redding - Security
たった26年の短い人生を駆け抜けたオーティス、ここには彼の魂(Soul)の叫びが刻まれています。
amazon見たらジャケットが2種類あったけど、どちらがオリジナルなんだろう?
ペイン・イン・マイ・ハート/オーティス・レディング
Pain in My Heart/Otis Redding
1. Pain In My Heart
2. The Dog
3. Stand By Me
4. Hey Hey Baby
5. You Send Me
6. I Need Your Lovin'
7. These Arms Of Mine
8. Louie Louie
9. Something Is Worrying Me
10. Security
11. That's What My Heart Needs
12. Lucille