Blues Power

昨日(1/20)の東京は初雪、三多摩地区の方は積もったようですね。

週末の今日も冷たい雨で、最高気温が3℃と寒い一日でした。

こんな寒い日にはジェイムズ・テイラーの優しくて暖かい歌声とサウンドが聴きたくなります。

今日紹介するのは彼が1981年にリリースした10thアルバム「Dad Loves His Work」。
Blues Power

1983年にジェイムズ・テイラーとカーリー・サイモンは離婚、今から思うとこのアルバムを制作していた時期は既に2人の関係は悪化していた事になります。

アルバム・タイトルの「Dad Loves His Work」は家庭をもっと大切にして欲しいと言うカーリー・サイモンの訴えに対する返答だったって事は良く言われていますね。

歌詞にもそれを感じさせる内容が登場しますが、逆にジェイムズ・テイラーの書く暖かくて優しいメロディ、歌声、サウンドはこれまでと全く変わっていません。
(もっとも前作の「Flag」(1979年)では当時のパンク、ニュー・ウェイヴ・ムーヴメントへの迷いが感じられましたが)

プロデュースはいつもの通りピーター・アッシャー、バックを務めるのはワディ・ワクテルなどRoninのメンバーたちが中心になって洗練されたサウンドが展開されています。

アルバムのオープニングはHard Times

当時の辛い心境を思わせるタイトルと歌詞ですが、タイトで洗練されたサウンドをバックにそんな事を感じさせないジェイムズ・テイラーのジェントルで優しい歌声が印象的です。

James Taylor - Hard Times



続いてJ.D.サウザーとワディ・ワクテルとの共作でシングル・カットされてヒットを記録したHer Town Too

デュエットしているはJ.D.サウザー、ちょっとイーグルスを彷彿とさせるサウンドですね。

James Taylor - Her Town Too


そうそう、この曲はホイチョイ・プロダクションズの1991年の映画「波の数だけ抱きしめて」で使われてました。

「波の数だけ抱きしめて」の映像は→こちらをクリックYouTube
(映像は10分以上ありますがこの曲が使われているのは1分12秒から2分30秒まで。もしお時間があれば)


最後にいかにもRoninを中心としたメンバーらしいロックン・ロール・ナンバーでStand And Fight

1979年に行われたNo Nukes Muse Concertで既に演奏されていた曲で、ドキュメント映画ではセクション+ワディ・ワクテルをバックにまさに会場が総立ちになって盛り上がるシーンがとても印象的でした。

James Taylor - Stand And Fight



Dad Loves His Work/James Taylor


Produced By Peter Asher

James Taylor - acoustic guitar, harmonica, vocals, choir, chorus, bass
J.D. Souther - vocals
Dan Dugmore - pedal steel guitar, electric guitar
Waddy Wachtel - electric and slide guitar, multi-instruments
Don Grolnick - organ, synthesizer, piano, keyboards, multi-instruments, fender rhodes
Bill Cuomo - synthesizer
Leland Sklar - bass
Rick Marotta - percussion, conga, drums, timbales, multi instruments
Peter Asher - percussion, vocals
Jim Gilstrap - backing vocals
Bernard Ighner - backing vocals
Steven Edney - backing vocals
David Lasley - backing vocals
Arnold McCuller - backing vocals
Greg Taylor - harmonica
Jennifer Warnes - backing vocals

1. Hard Times
2. Her Town Too
3. Hour That The Morning Comes
4. I Will Follow
5. Believe It Or Not
6. Stand And Fight
7. Only For Me
8. Summer's Here
9. Sugar Trade
10. London Town
11. That Lonesome Road