Blues Power

昨日、今日と東京は真夏日。 気温も湿度も高くてぐったりしてますが、確か関東地方の梅雨ってまだ明けてないですよね?

基本的に夏は好きなのですが、この蒸し暑さはちょっとたまらんです。

昨日一時帰国中の次女がNZ滞在中に更新出来ずに失効していた運転免許の更新手続きのため免許センターに行ってきました。

海外居住者の特例を受けるために事前に指定された書類をあれこれ役所で手配して行ったのですが、あまりに簡単に手続きが終わってしまったと拍子抜けして帰ってきました。

実は次女の誕生日は2月12日なので免許の更新期限は2011年の3月14日、免許証の住所を見た職員が海外居住者だった事の確認もせずに「震災直後の更新期限ですね、浦安市民の方は被災地特例でそのまま更新出来ますよ」と言って通常の更新で更新料も半額ぐらいで終わっちゃったらしいです。


今日6月29日はリトル・フィートのローウェル・ジョージの命日です。

32年前の1979年6月29日、ソロ・アルバム「Thanks I'll Eat It Here」のプロモーション・ツアー中にオーバー・ドーピングの為に34年の短い生涯を終えました。

これまで何回も書いていますが、史上最強のロック・バンドはリトル・フィートとザ・バンドだと思ってます。
(きっぱり)

リトル・フィート・サウンドの魅力の中でも特徴的なのがシンコペイションを効果的に織り交ぜた独特のうねるリズム。

アッパーやミディアムのナンバーでその特徴は顕著に感じ取れますが、個人的にやっぱこいつらすげえやと思ったのが、1975年リリースの5thアルバム「The Last Record Album」に収録されたLong Distance Loveを聴いた時。

Little Feat - Long Distance Love



リンダ・ロンシュタットがペティキュアを塗っている姿にローウェル・ジョージがインスパイアされて書いたと言われているスロー・バラードでコーラスにはヴァレリー・カーターが参加してます。

実は先日のリンダ・ロンシュタット特集の際にTATUさんからこの曲を取り上げて欲しいとリクエストを頂いていたのですが、リンダはこの曲をカヴァーしていないので今回に機会を改めました。

表情豊かなローウェルのヴォーカルとスライドのソロはもちろんですが、ゆらぐようなグルーヴの裏側で緻密に計算されたシンコペーションの決めが随所に見られるのが聴いていてわかると思います。

スロー・バラードでこれ程までのリズム・アレンジをごく自然に出来るのはおそらくリトル・フィートぐらいじゃないかと思うと同時に彼らの書いたスロー・バラードの最高傑作だと思います。

ヴァレリー・カーターは2003年のライヴ音源でビル・ペイン、ポール・バレル、フレッド・タケットなどをバックにカヴァーしています。

Valerie Carter - Long Distance love



デュエットしているのはロブ・タイアー、フレッド・タケット、ポール・バレルのいずれかのはずなのですがどなたかおわかりでしょうか?

ニコレット・ラーソンも1980年の3rdアルバム「Radioland」でカヴァー、前年に亡くなったローウェルに向けて切々と歌うニコレットの歌声が心に沁みます。

Nicolette LarsonのLong Distance Loveの試聴は→こちらをクリックヘッドフォン


<追記>
Lowell George Tribute Albumに収録の桑田佳祐のカヴァーが皆さんに好評なのでYoutubeに映像アップしました。(すぐに削除されそうな気もしますが)


Keisuke Kuwata - Long Distance Love



Last Record Album/Little Feat


ミッドナイト・オーヴァー・ハニー・リヴァー/ヴァレリー・カーター


Radioland/Nicolette Larson


Rock and Roll Doctor: A Tribute to Lowell George/Lowell George