今年最初のアルバム紹介はジョン・コルトレーンが1964年にリリースした「A Love Supreme」です。
$Blues Power

1972年、ロックばかり聴いていた僕が高校1年の時に初めて買ったジャズのLPがこのアルバムでした。

当時何がきっかけでこのアルバムを買ったのかは今でも明確に覚えています。

同じ年に発売されたカルロス・サンタナとジョン・マクラフリンの共演アルバム「Love Devotion Surrender」を聴いてそのオリジナルをと思ったのが最初のきっかけ。

魂の兄弟たち/マハビシュヌ・ジョン・マクラフリン カルロス・サンタナ



Carlos Santana & Mahavishnu John McLaughlin-A Love Supreme


また、当時とても貴重だったブルーズ・ギターの教則本(洋書の翻訳)には必ずと言って良いほどジャズの理論について言及されていた事もその理由でした。

そんなきっかけで買ったLPですが、今から思うと最初に聴いたのがこのアルバムだったのはジャズ入門編としては良かったような気がします。

ジャズについては造詣の深いブロガーさんや読者の方が沢山いらっしゃるので恥ずかしながらですが、今日は一音楽ファンとしての拙い感想をちょっとだけ・・・。

サンタナとジョン・マクラフリンのアルバムで耳に馴染んだテーマをモチーフにした組曲形式のアルバムから伝わって来る4人のミュージシャンの凄まじいまでの緊張感溢れるプレイにただただ圧倒されました。

所謂フリー・ジャズに傾倒して行く前のスリリングでエモーショナルなコルトレーンのテナーのブロウ、マッコイ・ターナーの繊細で時にパーカッシヴなピアノ・ソロ、ジミー・ギャリソンのメロディアスなベース・ライン、B面ど頭(M-3)からいきなり暴れまくるエルヴィン・ジョーンズのドラム・ソロ、全てがその一瞬の奇跡だったんだと思います。

実はこのアルバム、20年程前に紙ジャケCDで買い直したのですが、2003年頃に見つかったオリジナルマスターテープと同世代のテープで24ビットリマスターしたというCDの音質がかなり違うらしいので買ってみたのですが、PCからヘッドフォンで聴いているせいか何処が違うのかあまり良くわかりません(笑)
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今日はアルバムから個人的に一番好きなM-2のResolutionを。

John Coltrane - Resolution



もしお時間があれば動く4人の映像がありました。

John Coltrane - Resolution - 1965 Live Video



このアルバムが入り口で所謂ジャズの名盤と言われる作品を高校~大学時代に多少なりとも聴きかじりましたが、やはり僕にはロックが合っていたようでジャズを深く追求する事はありませんでした。

でも今でも時々数少ないジャズのアルバムをCD棚から引っ張り出して聴いてます。

至上の愛/ジョン・コルトレーン

¥1,100
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John Coltrane (ts,vo)
McCoy Tyner (p)
Jimmy Garrison (b)
Elvin Jones (dr)

1. Acknowledgement
2. Resolution
3. Pursuance
4. Psalm