今日は少し気温が上がりましたが、だんだん寒さが本格化して来ましたね。

そんな冬の日にちょっぴり心の中が暖かくなるようなアルバムを今日は紹介します。

デラニー&ボニーが1971年にリリースした5thアルバム「Motel Shot」です。
$Blues Power

ジャケットの写真はモーテルの木の扉でしょうか? 

裏ジャケの部屋の中の写真もアメリカの田舎町のモーテルって雰囲気がとても良い感じです。
$Blues Power

ツアー中の宿泊先のモーテルでアコースティックな楽器を持ち寄って飲みながらジャム・セッション、そんなミュージシャンたちの普段着の演奏が収められたのがこのアルバムです。

文末に記したように錚々たるミュージシャンが参加していますが中心になっているのはデラニー&ボニーとレオン・ラッセル、更にクレジットにはありませんがエリック・クラプトンも参加しているようです。

レコーディングの時期は不明ですがライナーを読むと「The Original Delaney&Bonnie」(1969年)~「To Bonnie From Delaney」(1970年)の制作の合間に収録されたようです。

アルバムはソウル、ゴスペル、ブルーズ、カントリーなど南部出身の彼らが子供の頃から慣れ親しんできたトラディショナルなナンバーとオリジナル曲によって構成されています。

M-6のTalkin' About Jesusはタイトルの歌詞が延々とコール&レスポンスされるゴスペル・ナンバーでほとんど即興に近いジャムだったんじゃないかと思います。

左チャンネルのジョー・コッカー、右チャンネルのボニー・ブラムレット、センターのデラニー・ブラムレットのヴォーカルとレオン・ラッセルのピアノが後半次第に熱気を帯びてくるあたりは圧巻です。

Talkin' About Jesusの試聴は→こちらをクリックヘッドフォン

M-8のDon't Deceive Me (Please Don't Go)はボニー・ブラムレットをフィーチャーしたブルーズ・ナンバー。

左チャンネルのギターはおそらくエリック・クラプトンだと思われます。

Don't Deceive Me (Please Don't Go)の試聴は→こちらをクリックヘッドフォン

M-10のSing My Way Homeはデラニー・ブラムレットのオリジナル曲。

このアルバムでは唯一プラグ・インしたデュアン・オールマンのスライド・ギターがゆったりとしたのどかな雰囲気を醸し出しています。

Sing My Way Homeの試聴は→こちらをクリックヘッドフォン

全12曲、ミュージシャン達の笑顔が目に浮かぶようなハッピーでリラックスしたぬくもりを感じさせるアルバムです。


モーテル・ショット/デラニー&ボニー&フレンズ


Produced By Delaney Bramlett

Delaney Bramlett - guitar, vocals, arranger
Bonnie Bramlett - vocals
Leon Russell - piano, keyboards
Joe Cocker - vocals
Bobby Whitlock - vocals
Duane Allman - guitar
Dave Mason - guitar
Ben Benay - guitar
Eddie James - guitar
Gram Parsons - guitar, vocals
Clarence White - guitar, vocals
Carl Radle - bass
Kenny Gradney - bass
John Hartford - banjo, fiddle
Jim Keltner - drums
Bobby Keys - saxophone
Jay York - backing vocals
Iva Bramlett - backing vocals

1. Where the Soul Never Dies
2. Will the Circle Be Unbrok
3. Rock of Ages
4. Long Road Ahead
5. Faded Love
6. Talkin' About Jesus
7. Come on in My Kitchen
8. Don't Deceive Me (Please Don't Go)
9. Never Ending Song of Love
10. Sing My Way Home
11. Going Down the Road Feeli
12. Lonesome & A Long Way Fro