$Blues Power

急に寒くなって来ましたね。

今夜は雲の向こう側に月が見えました。

寒くなって来るとバーボンや焼酎をお湯割りにして飲んでますが、そこに蜂蜜をちょっとだけ入れるとけっこう美味しいので良かったらお試し下さい。

みなさんも暖かくして風邪などひかれませんように・・・。

今日はプロコル・ハルムが1967年にリリースした1stアルバム「A Whiter Shade Of Pale」です。
$Blues Power

本国イギリスでは発売当時タイトル曲のA Whiter Shade Of Pale(青い影)は収録されておらず「Procol Harum」のタイトルで2曲目のConquistador以降が収録された内容だったようです。
(遅れて発売されたUS盤には収録されたようですが)

初期の名作「A Salty Dog」(1969年)のような完成度はありませんが、ゲイリー・ブルッカーのソウルフルなヴォーカルとピアノ、マシュー・フィッシャーのハモンド・オルガン、ロビン・トロワーのファズの効いギターを中心にした優美で壮麗で陰影に富んだ収録曲の数々はデビュー作らしい蒼くて瑞々しい輝きに満ちています。

A Whiter Shade Of Pale(青い影)はゲイリー・ブルッカー(vo,p)、マシュー・フィッシャー(org)、レイ・ロイヤー(g)、デヴィッド・ナイツ(b)、ボビー・ハリソン(dr)、キース・リード(lylics)によってレコーディングされ、発売されるとまたたく間に世界中で大ヒットを記録しました。

ロック史に残る名曲A Whiter Shade Of Pale(青い影)については今更コメントのしようがありませんが、バッハの曲にインスパイアされたという叙情的で美しいメロディー・ラインや荘厳なハモンド・オルガンの音色は既にプロコル・ハルム・サウンドの萌芽を感じさせます。

Procol Harum - A Whiter Shade Of Pale


しかし、それもつかの間レイ・ロイヤー(g)とボビー・ハリソン(dr)がバンドを脱退したためロビン・トロワー(g)とB.J.ウィルソン(dr)が加入して1stアルバムのレコーディングが行なわれました。

今日は敢えてインストルメンタルですが、アルバムのラストM-11のRepent Walpurgisを紹介します。

重厚なマシュー・フィッシャーのハモンド・オルガン、リリカルなゲイリー・ブルッカーのピアノによるツイン・キーボードの鮮やかなコンビネーションとロビン・トロワーのエモーショナルなギター・ソロ、どれもが素晴らしいのですが、とりわけ2分14秒のブレイクでのゲイリー・ブルッカーのピアノ・ソロは思わず息をのむ美しさです。

Procol Harum - Repent Walpurgis



1972年の5月にプロコル・ハルムはテン・イヤーズ・アフターとのジョイントで来日を果たしますがロビン・トロワーとマシュー・フィッシャーは既に脱退していました。

しかも当時はテン・イヤーズ・アフターがお目当てだったので「青い影」以外あまり記憶に残っていないのが残念です。
$Blues Power$Blues Power

青い影+4(K2HD/紙ジャケット仕様)/プロコル・ハルム


Produced By Denny Cordell

Gary Brooker(vocal/piano)
Matthew Fisher(organ/vocal)
Robin Trower(guitar/vocal)
David Knights(bass)
B.J.Wilson(drums)
Keith Reid(lyrics)

1. A Whiter Shade Of Pale
2. Conquistador
3. She Wandered Through The Garden Fence
4. Something Following Me
5. Mabel
6. Cerdes (Outside The Gates Of)
7. A Christmas Camel
8. Kaleidoscope
9. Salad Days (Are Here Again)
10. Good Captain Clack
11. Repent Walpurgis
12. Lime Street Blues *
13. Homburg *
14. Monsieur Armand *
15. Seem To Have The Blues All The Time *
* Bonus Track