- 僕が初めて買ったローリング・ストーンズのLPは中学１年の頃にロンドン／デッカから発売されたベスト盤でした。
リアルタイムで聴いたのは１９７０年の「'Get Yer Ya-Ya's Out!'」からなので１９６０年代のストーンズのアルバムは全部後追いです。
今日はそんな中からローリング・ストーンズが１９６９年にリリースした名盤「Leti It Bleed」を紹介します。
Produced By Jmmy Miller
Chief Engineer Glyn Johns
Mick Jagger(vo,harmonica)
Brian Jones(autoharp, percussion)
Keith Richards(vo,g,b)
Mick Taylor(g)
Charlie Watts(dr)
Bill Wyman(b, autoharp, vibes)
Merry Clayton(vo)
Ry Cooder(mandolin)
Leon Russell(piano)
Ian Stewart (piano)
Nicky Hopkins(piano)
Al Kooper(piano, French horn, organ)
Bobby Keys(sax)
Byron Berline(fiddle)
Rocky Dijon(percussion)
The London Bach Choir(vo)
Jimmy Miller(percussion, dr)
Nanette Workman(vo)
1. Gimme Shelter
2. Love In Vain
3. Country Honk
4. Live With Me
5. Let It Bleed
6. Midnight Rambler
7. You Got The Silver
8. Monkey Man
9. You Can't Always Get What You Want
ブライアン・ジョーンズの脱退、謎の死、ハイド・パークでの追悼コンサート、ミック・テイラーの加入などバンドとして大きな転換期の中でのレコーディングにもかかわらず非常に充実した内容のアルバムに仕上がっている。
ブライアン・ジョーンズのクレジットはパーカッションとオート・ハープでのわずか２曲、ミック・テイラーのクレジットも２曲だけである事からキース・リチャードのギターが大きくフィーチャーされている。
また、ロンドン・レコーディングに加えロサンジェルスでもレコーディングされたこのアルバムはライ・クーダー、
レオン・ラッセル、アル・クーパー、バイロン・バーラインなどのアメリカ勢の参加によって、従来のブルージーな側面に加えてスワンプ、カントリー色がより絶妙にブレンドされたサウンドに仕上がっている。
全９曲、どれもが名曲、名演だけど今日はアルバムから３曲紹介します。
M-1のGimme Shelterはミック・ジャガーのヴォーカルに絡むゲスト・ヴォーカルのメリー・クレイトンのソウル・フルなヴォーカルが印象的なドラマチックなロック・ナンバー。
ハープはミック・ジャガー、ピアノはニッキー・ホプキンス。
メリー・クレイトンは翌１９７０年に１stソロ・アルバム「Gimme Shelter」 をリリースしていて、そこでのGimme
Shelterのカヴァーも秀逸。
M-2のLove In Vainはロバート・ジョンソンのブルース・ナンバーのカヴァー。
「'Get Yer Ya-Ya's Out!'」のエレクトリック・ヴァージョンと甲乙つけがたいアコースティックなアレンジ。
キース・リチャードのアコースティック・ギター＆スライド・ギターとライ・クーダーのマンドリンによってカントリー・ブルース風味に仕上がっている。
M-4のLive With Meはストーンズならではのグルーヴが気持ち良いロックン・ロールナンバー。
ギターはキース・リチャードとミック・テイラー、ベースもキース・リチャード、サビでフィルインしてくるピアノはレオン・ラッセル（もう１人のピアノはニッキー・ホプキンス）、サックスはボビー・キーズ。
これ以外にもHonky Tonk Womenのカントリー・アレンジCountry Honk、アーシーでブルージーなタイトル曲Let It Bleed、「'Get Yer Ya-Ya's Out!'」のLiveヴァージョンが印象的な大作ブギ・ナンバーMidnight Rambler、ロンドン・バッハ・クワイアーの合唱で始まる名曲You Can't Always Get What You Wantなどなど聴き所が満載。
間違いなく１９６０年代のストーンズを代表する名盤です。
Let It Bleed/The Rolling Stones
Gimme Shelter、Love In Vain、Live With Meの試聴はこちら