昨夜(11/9)ライ・クーダー&ニック・ロウのコンサートに行ってきました。
結論から先に言っちゃうとめちゃくちゃ良かったです。
最終日(11/11)のオーチャードホール、まだ間に合うので東京地区の方は是非。
昨日は名古屋、JCBホール、大阪に続く4公演目で渋谷オーチャード・ホール3Daysの初日。
ライの息子、ヨアキム・クーダーとパートナーのジュリエットを中心にしたバンドがオープニング・アクト。
約30分の演奏であったがルーツ・ミュージックとコンテンポラリーな感覚がうまくミクスチャーされたサウンドは
初めて聴くバンドだったけどかなり楽しめる内容だった。
休憩の後、いよいよライ・クーダーとニック・ロウが登場。
ライは頭にバンダナを巻きつけて紺地にオレンジの柄のダボダボのアロハ・シャツ、ニックは紺のポロシャツで
ロマンス・グレーの頭髪ともどもスマートな印象。
バンドはライのギター、ニックのベース(曲によってアコギも)、息子ヨアキムのドラムのトリオ編成。
オープニングはニック・ロウのヴォーカルでFool Who Knows。
全部で19曲演奏したけどニック・のナンバーは7曲。
(UDOのサイト に掲載されていたJCBホールのセット・リストとは若干メニューが変わってました)
実は恥ずかしながらニック・ロウはほとんど聴いた事がなかったけどストレートなロックン・ロール・ナンバーはもちろん、Raining RainingやWhat's So Funny 'Bout Peace Love And Understanding?のメロディの美しさには思わず引き込まれてしまった。
一方のライ・クーダーはセット・リストを見ての通り新曲のYou're Biggest Fool以外は初期の代表曲が中心、
ほとんど1曲毎にギターやチューニングを変えていたけどアコースティック・ギターを持ったのはHe'll Have To Go
わずか1曲だけ。
そんな事もあってライのエレクトリック・ギター、特にスライド・ギターを思う存分満喫する事ができた。
ピックを使わない右手のアタックの強弱から生まれる、時に枯れたトーン、時にドライヴを効かせたギターの音色はライ・クーダーでしか出せないワン・アンド・オンリーのもの。
5曲目のChinito Chinitoからオープニング・アクトのジュリエットとアレックス2人の女性シンガーが参加、華やかさとコーラスの厚みが増す。
ニック・ロウとライ・クーダーのナンバーが絶妙のバランスで配置されたLiveはゆったりとしたグルーヴの裏側に感じられる、2人の根っからの熱いロック・スピリットが印象的だった。
圧巻はラストの無国籍な彼の音楽性を象徴するかのようなタイトルのスロー・バラードAcross The Borderline。
あまりにも美しいそのサウンドに思わず我を忘れていた。
<Member>
Ry Cooder(vo,g,mandolin)
Nick Lowe(vo,b,g)
Joachim Cooder(dr)
Juliette Commergere(vo)
Alex Lily(vo)
<Set List>
2009.11.9 at Shibuya
1. Fool Who Knows*
2. Fool For A Cigarette / Feelin' Good
3. Vigilante Man
4. Losing Boy*
5. Chinito Chinito
6. Crazy 'Bout An Automobile
7. One Of These Days You're Gonna Pay*
8. Cryin' In My Sleep *
9. Down In Hollywood
10. Half A Boy And Half A Man*
11. You're Biggest Fool
12. Teardrops Will Fall
13. Raining Raining*
14. Jesus On The Mainline
15. He'll Have To Go
16. 13 Question Method
17. What's So Funny 'Bout Peace Love And Understanding?*
-enchor-
18. Little Sister
19. Across The Borderline
*Sing By Nick Lowe
※やや記憶が曖昧なので間違いに気が付いた方いらっしゃたら教えて下さい。
Ry Cooder @ Nick Lowe - Little Sister
(追記)おまけ
先日ジェフBさんがコメント下さったアーリー・タイムズのCM
サントリー EARLY TIMES ライ・クーダー 1988