ジョン・メイオール学校と称されるようにエリック・クラプトン、ミック・テイラー、ジャック・ブルース、アンディ・フレイザーなどブルース・ブレイカーズを巣立ってロック界で活躍したアーティストは枚挙にいとまが無い。

今日紹介するピーター・グリーンもエリック・クラプトン、ミック・テイラーと並んで卒業3大ギタリストの1人で

あり、初期のフリート・ウッドマックのギタリストとして数々の名演を残している。


彼が参加したのは1967年に発表されたジョン・メイオールの3rdアルバム「A Hard Road」。


エリック・クラプトンがクリームを結成するためにブルース・ブレイカーズを脱退、その後釜のギタリストとして

加入したのがピーター・グリーンだった。

前作の「John Mayall With Eric Clapton」(1966年)、そして今作が発売された当時僕は小学生で実際に聴いたのはリリースの約6年後、高校生になってから当時のギターの師匠に教えてもらったのがきっかけだった。


正直、当時はギターの教材としてクラプトンやピーター・グリーンのギターを必死にコピーしていてジョン・メイオールのヴォーカルはほとんど耳に入ってこなかった。


体に染み付いた習性は恐ろしいもので今聴いても耳に入って来るのはギターのフレーズばかりである。


このアルバムでのピーター・グリーンのギターは前任のクラプトンに負けないくらいエッジが効いていてエモーショナルだ。


このアルバム(と言うよりピーター・グリーンのギター)を代表する2曲を紹介したい。


まずはA面4曲目のThe Stumble


前作でのクラプトンの名演Hideawayに負けず劣らずのピーター・グリーンのスリリングなギターが炸裂するインストルメンタル・ナンバー。


B面4曲目のThe Supernaturalはピーター・グリーンのオリジナル曲。


フリート・ウッドマックの名曲、Black Magic WomanやAlbatrossに通じる叙情的なマイナー・ブルース。


このギターの美しさは筆舌に尽くしがたい。


ピーター・グリーンもこのアルバムを最後にフリート・ウッドマック結成のために脱退、後任のギタリストとなったのがミック・テイラーである。


A Hard Road/John Mayall & the Bluesbreakers

The Stumble、The Supernaturalの試聴はこちらヘッドフォン