- 学生時代のバンドのレパートリーだった曲は可能な限りCDで買いなおしているが、他のメンバーが選曲してきた曲の中にはアーティスト名すらわからない曲がいまだにある。
実は今年の1月頃、wakuwakuさんの記事 がきっかけで30年振りに再会する事が出来た曲があった。
その曲はヴァレリー・カーターが1978年にリリースした2ndアルバム「Wild Child」に収録されていた。
1977年にリリースされた1stアルバムの「Just A Stone's Throw Away」はいわゆるジャケ買いでジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット、ジョン・ホールの他リトル・フィートやEW&Fのメンバーが参加していた事もあってまさに僕好みのサウンドだった。
ところが2ndアルバムのジャケットは今一つ僕の琴線に触れなくってこのアルバムは買わずに終わっていた。
結局そのまま30年の歳月を経てこのアルバムを聴く事になるのだが、3曲目のWhat Become Of Usを聴い
た瞬間の「ずっと心に引っかかっていたあの曲に出会えた」喜びはうまく言葉に出来ない。
不思議なもので30年振りに聴いたにもかかわらずコード進行やギター・ソロのフレーズがすぐに頭に浮かんできたのにはちょっと驚いた。
前置きが長くなったがヴァレリー・カーターの2ndアルバムはプロデューサーにジェイムズ・ニュートン・ハワード、バック・ミュージシャンにはジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイト、スティーヴ・ルカサー、ジェイ・グレイドン、レイ・パーカー.Jr、ヴィクター・フェルドマン、フレッド・タケットなどTOTOのメンバーを中心に豪華なメンバーが参加している。
まずはその3曲目に収録された懐かしのナンバーWhat Become Of Us。
ミディアム・スローのウエスト・コーストっぽいサウンドとメロディ・ラインの美しさが際立った曲だ。
今から思うと知らず知らずのうちにジェイ・グレイドンのギター・ソロを一生懸命コピーしていた事になる。
5曲目のLady In The DarkはいかにもTOTOっぽいナンバー。
ルカサーのギター・ソロがかっこいい。
7曲目はボズ・スキャッグスのJOJOなどを作曲したデヴィッド・ラズリーのナンバーThe Blue Side。
ジェイ・グレイドンのバッキングのギターが大好きなこれも美しいメロディー・ラインののバラード。
う~ん、やっぱりヴァレリー・カーターはバラードが良いなぁ。
What Become Of Us、Lady In The Dark、The Blue Sideの試聴はこちら