お稲荷さんハシゴさんぽ | はるかなる音楽と鉄道の日々♪

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Cellist Haruka Hayashi's Official Blog

さてさて、再びブログは博多座の話題へ…戻る前に!!



書きそびれていた博多座公演「関連」の話題をここに書きたいと思います!
(どれだけ引っ張るんだあせるすみませんDASH!




今回、博多座公演のお芝居では、第二幕の冒頭で一座の座員役をさせていただきました。



『向こう横丁のお稲荷さん』

という歌に合わせて踊っていたのですが、
どうもこの曲の歌詞の内容が気になって

色々調べてみると、面白いことが分かったので、


博多座公演が始まる前、東京を出発する前に、

この歌ゆかりの地へお散歩に行ってきました。




(以下歌詞)
♪向こう横丁のお稲荷さんへ
一銭あげて
ちゃっと(ざっと)拝んで お仙の茶屋へ
腰を掛けたら 渋茶を出した
渋茶よこよこ 横目で見たらば
米の団子か 土の団子か
お団子団子
このお団子を 犬にやろうか 猫にやろうか
とうとう鳶にさらわれた



なんとこの歌詞の舞台となった場所が、江戸時代に、東京の谷中に実在したそうなのです!!



歌詞に出てくるお稲荷さんは

谷中の福泉院というところにあった「笠森稲荷」で、
お稲荷さんの前には「お仙」さんのいるお茶屋さんがあったそうです。



このお仙さん、かなりの美人さんだったそうで

江戸の三大美女と言われ、浮世絵のモデルにもなったことがあるほど。
笠森稲荷のお茶屋さんは、そんなお仙さんを目当てに参拝に来た人たちでごった返していたそうです目



今も谷中エリアにはたくさんのお寺がありますが、
慶應4年・明治元年、旧幕府軍と新政府軍との間で起こった「上野戦争」で

ここににあったお寺の多くが焼失してしまい、

この福泉院(笠森稲荷)もその時に焼けてしまいました。



跡地には「功徳林寺」が建てられ、境内には稲荷堂が設けられ、

当時ここに笠森稲荷とお仙さんが実在したことが示されています。






これが、その功徳林寺!

稲荷堂は、つい最近建て替えられたそうで、ピカピカでしたキラキラ





ここに、歌にあるお稲荷さんとお仙さんの茶屋があったのかぁ~




御朱印もいただきました!
右にいるのが、お仙さんですひらめき電球





歌に歌われている笠森稲荷が実在した場所は、この現・功徳林寺なのですが、


もうひとつの「笠森稲荷」がすぐ近くの大円寺にあるそうで、そちらにも行ってみました。





歌の内容と直接の関係はないそうですが、
記念碑が建てられていました。






さらに!


福泉院に置かれていた、本来の笠森稲荷の社が
これまた同じ谷中の「養寿院」の中に移されているようで、

こちらにもお参りしてきました。






かわいいお稲荷さんでした!



それにしても面白いのは、

どのお稲荷さんもお寺に置かれているということですにひひ


ちなみに、この養寿院の向かいには、偶然なのか、狙ってなのか…

「おせん」と書かれた建物がありました!!



ネット情報によると、おでん屋さんのようなのですが、

私が行ったときには閉まっていたので確認できず…

ここの「おせん」の由来も、機会があればまた調査したいなぁと思っています。




ちょっと歌詞が気になって調べただけなのに、

この『向こう横丁のお稲荷さん』の歌、
こんなに奥が深かったとは…ビックリマーク





また、歌詞の中の


♪米の団子か 土の団子か



笠森稲荷は、

祈願する時は土の団子、
願いが叶ったら米の団子

をお供えする習わしがあったそうです。



笠森稲荷とお仙さんに思いをはせながら

団子…ではなくて

谷中で有名なスイーツ・谷中福丸饅頭をお土産に買って帰りましたグッド!

  


かりんとう饅頭は、揚げ饅頭なのでカリカリ、おいしい!

かなり有意義なお散歩ができた一日でした!







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