【西荻窪に対する偏見】 | Natural virtua!

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世の中は偏見に満ち溢れてる。そんな俺も偏見ガチガチの主だ。噂によれば神様だって偏見ガチガチらしい。

俺は練馬区関町南に住んでる。このあたり、住むには本当に便利がいい。

最寄りは徒歩10分の西武新宿線上石神井駅だけど、歌舞伎町に行く以外はほぼ利用したことがない。6年間で正味5回くらい。というわけで、あまり歌舞伎町には行かないタイプ。

一方、JR中央線西荻窪駅までは徒歩25分だけど、近くにバス停があるからそればっかり使ってる。バス便は不便だと不動産屋は決めつけるけど、そんなことはない。西荻窪駅行のバスはいつ何時だって座れるし、意外に本数も多い。

この辺りは本当に便利がいい。

疲れた時や悩んだ時に、ちょっと歩けばすぐに善福寺公園がある。公園のベンチに座り、池を眺めながら飲む缶コーヒーは、どんなオシャレなカフェのコーヒーよりも心に染みる。大袈裟か、いや大袈裟ではない。

西荻窪駅周辺のあの佇まい。新宿から吉祥寺までのJR中央線の中で、あんな地味な駅が他にあるか、いやない。東京都内随一の主要路線JR中央線という、言わばジャイアンツみたいな路線の中で、フジテレビの華やかな女子アナではなく、地元の中学にいた初恋の地味な女子と結婚した。そんな頑固さにも似た西荻窪。

街を歩く人々も、みんな地味。化粧っ気もなし。ヒールだって履かない。欧米化してない。けど和をこれみよがしに押し付けない。それでも突然、草間彌生みたいなおばさんが歩いてたり、志茂田景樹みたいなおじさんがいる。威張りたくないけど表現したい。でも他人を傷つけなくはない。社交性ないけど社会と繋がりたい。こうして彼等はしこたま酒を飲む。静かに、丁寧に。時に、雑に。

そんなねじれた欲求が渦巻くめんどくさいシャイな街、それが俺が大好きな西荻窪という街。それはあくまで俺という未熟な人間の偏見によって作り出された世界観なのかもしれない。

でも、いくつになっても、どう転んだって、好きも嫌いも全部、俺は俺の偏見の中でしか生きれないのでどうか勘弁して欲しい。

偏見を解くのに必要な要素が、新たな偏見しかないのだとしたら、これから先、よりもっともらしい偏見を求めていくのも有りだし、今の偏見が猛烈に心地よいのならば、敢えてそこにとどまるのも有りだし。

いずれにせよ、そっとして欲しい時、変わりたい時、もしなんかあったらその都度こちらから連絡するから、うん、ありがとう。とりあえず西荻窪はこれからも大丈夫だよ。

スーパーマクフライ
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