【薨去】 | Natural virtua!

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皇族または三位以上の公卿が死去した場合に使用される表現として「薨去」という言葉があるらしいけど、これがまた天皇・皇后、皇太后・太皇太后の場合は「崩御」と言うらしい。日本語は本当に難しいね。

今日天皇のいとこが亡くなったと聞いたんやけど、正直「へえー、亡くなったんや、かわいそうにな~。」くらいな感じやった。やっぱり親類や仲の良い友達以外は、いつも直感的にその死の意味を自分の中でうまいこと咀嚼することができん。

でも今日一日よくよく考えたら66歳言うたら、自分の親くらいの世代やし、やっぱりよくよく考えたら、これはまだまだ若いのに、ほんまやりきれんことだよなっていう風になった。

亡くなった三笠宮寛仁さんは、皇族から離脱しようとも考えた人らしく、アルコール依存症になったりもしてる。そのあたり、さぞかし繊細なお人柄だったんだなってことが分かる。小汚い髭の生やし方も、どちらかというと『俺は平民よりなんやで』っていうメッセージに感じる。

皇族と世間の関わり方を真面目に捉えてたからこそだろう。うん、皇族だろうが平民だろうが悩んだ時は常に酒か心の友が必要じゃろう。今後皇族がどんな立ち位置で社会に発信していくべきなのか、皇族がエレキギター弾いたらあかんのやろうかとか、皇族もスノボとかサーフィンみたいな軽いノリのスポーツをやった方がいいんじゃないか、とかそんなことを考えてたんじゃないかなとも思う。間違ってたらすいませんって感じです。

天皇は日本の象徴かもしらんけど、システム的にそうじゃない他の皇族はじゃあ日本のなんなんやろねって素朴に思った。たぶん皇族に生まれたら、絶対に一度は離脱したくなると思う。サラリーマンにもなれんし、バンドマンにもなれんし、花屋の店員にもなれんし。うん、俺が皇族やったら、やっぱり息苦しくて小学生くらいでまず担任の先生に相談するわ。まあ、担任の先生が解決できる範疇超えてるのは分かっとる。

あつかましくも苦言を呈すことを赦されるのであれば、なんとなく今の皇族はエンターテイメント性にかけるところがやっぱりあると思う。ここぞというときに民族衣装も着るわけじゃなし、モダンでもなし、ファッションリーダーでもなし。

なんとなくいま皇族が醸し出すメッセージはここ数年、いや数十年、リアルな日本にミートしてないと感じてるのは俺だけじゃないと思う。皇族ネタに関して、ブログにも書きにくい、歌にもなりにくい、誰も何も触れられない何かタブー的な風潮を創り出してしまってることこそが、今の日本のやりにくさ、持っていきにくさの一つのような気がする。

愛があるからこそ、ネタにする。
誰だってそんな感じやと思う。
そこを分かって欲しいんじゃけどな~。

じゃけえ俺はこれからの皇族の人達の
イノベイティブな活躍を多いに期待してます。

しかしまあ、この生きにくい平成の世の中にあって、長期に渡ってガンと闘いながら、それこそアルコール依存症になりながらも、よく皇族としての天命を全うされたと思う。タフだと思う。すごい上から目線で言うたけど、俺は言葉をあんま知らんから、逆に神様目線で言わせて下さい。

おおよく来たね、寛仁親王。
とりあえず焼酎でええ?
いいちこしかないんじゃけど。

心よりご冥福をお祈りいたします。