『教育を変えるとき』(by 松永暢史) | JOKER.松永暢史のブログ

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サピがリベラルアーツを始めることを知ったときも驚いて大笑いしたが、今朝の日経社説にはもっと驚いて笑ってしまった。
ここまで来ると、パクられるというより時代がついて来る感触があって不思議な気分である。結構秘かに新聞記者諸君でこのブログを読んでいる方もいらっしゃるのかもしれない。いや奥さま方がお読みなのか。
日経見出しは「教育を変えるとき」で、中央には「世界で競える豊かな『人』づくり」ともある。「国の力とは何か」から書き起こし、「横並びモデルは限界に」と打ち、知的エリートの不足、「各国が教育政策を競う現実」、「過去の成功体験に安住せず、必要な改革に挑むべきだ」とし、そして大切な3つの「個の力」として、「発見力」、「創造力」、「コミュニケーション能力」と書く。「地方分権型」とは書かないが、国家統制型を止め「地域や現場に委ねる」とする。英国型の「権限分散と規制緩和」を例に、「文科省が支配し、教職員組合もイデオロギー的には対立しながら中央集権路線を補完して」「既得権と利権が生まれて改革を阻んだ」と記述する。ついには、「教育は国による統治行為の一環であるとともに、個人の能力を高めるサービスである」とまで書く。おまけに最後には、「歴史を振り返れば、明治維新をなし遂げた人材の多くは各地の私塾や藩校から生まれた。変革期には、画一的ではない自由な教育の環境が国の行方を左右する。今再び日本の教育を変えるときが来ている。」と主張して結ぶ。
私の本の読者なら、「松永さんが書いたんでしょう」と言ってもおかしくない。が、そんなことはどうでも良い。新聞がなぜこんなことを書くまでに追いつめられたかを想像すると思わず笑みがこぼれてしまう。
ではどうすれば良いか。私にはすでにその具体的な答えがある。当欄でこれらを記述してみたいとも思う。が、読者諸兄ご存知の通り、教育改革を始めるにあたって先ずするべきことは、焚火である。これも新聞が書く日が近いと思うと、プリペイド笑いを禁じ得ない。
受験が終わり、執筆モードに入ったとたん、何と新たに8本の出版の約束をしてしまった。この分で行くと年内に10冊以上刊行することになってしまう。最高に忙しい年になりそうであるが、乞うご期待である。
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