巷では、評判がイマイチ良くない作品だ。ネタバレするとか、使い古された手だとか。
 しかし私は純粋に楽しめた。妻に捨てられた、うらぶれた風体の作家をジョニー・デップが演じているのだが、どこか微笑ましい。自堕落なだらしない生活をしている、見るも無惨な中年男だが、そこはジョニー、腐っても鯛か…。カッコイイ。。作り上げた役ではなく、ほぼ素顔のジョニーが観られるので、ジョニーのファンには見逃せない。
 話は、これでもかと判りやすい伏線があるので、トリックは判りやすいのだが、そういうのもたまにはあって良いでしょう。ジョニーの一人舞台で、ジョニーくんがいっぱい。堪能しましょう。
 
 複雑怪奇なミステリーが多い昨今、あまり考えずに素直に観られる単純なミステリーは、かえって好ましいと思えました。
 原作はスティーブン・キングの短編だけれど、ウゥム…。キングには当たりハズレが多いね~。脚本や監督のせいもあるけれど…。
 ジョニー・デップが演じなければ駄作だったでしょう。

 ジョニーくんには、次回作『ネバーランド』でアカデミー賞か?との声もあるので、期待しましょう。

タイトル: シークレット・ウインドウ コレクターズ・エディション