この春は関西と東京でW受賞! | チェリスト上森祥平オフィシャルブログ”Bachモノ!”

この春は関西と東京でW受賞!

あたたかい春まであともう一息。そんな中、昨日は関西、今日は東京で大きな賞を頂くことができました。


まずは大阪の方ならご存知”咲くやこの花賞”、関西弦楽四重奏団としての受賞です。四重奏団がスタートして以来、各方面からこれほどまでに応援して頂き、感謝の思いで一杯です。


授賞式は毎年数千人の応募があるほどの人気振り。賞の創設者で松竹新喜劇の名優、藤山寛美さんのお孫さん、扇治郎さんが受賞されることもあり、会場は”笑わしてくれな帰しまへんで!”の雰囲気ムンムン、まさに大阪ならではの授賞式。ただそこは我ら関西弦楽四重奏団、賞とは別に、きっちり爆笑戴いてきましたよ!


さらにさらに、吉本新喜劇の新座長すっちーさんも受賞。おめでたい!



おめでたつづきで今月25日には、関西弦楽四重奏団のデビューCDもいよいよ発売。amazonでも予約開始です!でもジャケット画像がまだ無い!


そんな気になるジャケット、今回なんとカフェ・モンタージュが渾身の力でアルバムデザインを手がけて下さいました。クール!でも温かく、希望に満ちたデザイン。元となる絵は、昨年三菱一号館美術館を賑わせたヴァロットンよりもっと前の世代のロシア画家、アーキップ・クインジ (1842 - 1910)の作だそう。目の付けどころ、さすがのモンタージュ・デザイン。本当にありがとうございました!


と賑やかな関西から一転、翌日の東京では、人生でもそうそう無い緊張感の中、得難い経験をさせていただきました。こちらは桐朋学園を創設された齋藤秀雄先生のご遺志により創設された、齋藤秀雄メモリアル基金賞の授賞式です。


テーブルを囲んで堤先生と小澤先生とお話しさせていただくなど、ついこの間まで想像だにしなかったこと。ただ、お二人にお会いするなり、人生の折々で応援して下さった堤先生との数々の場面が思い起こされ、またベルリンフィルに潜り込んで小澤先生がタクトを振られるリハーサルを聴きに行った日々の思い出がまるで昨日のことのように蘇り、言葉にならない思いがこみ上げっぱなしでした。


堤先生がマイクをお持ちになり「私は、彼の生き様に、齋藤先生の姿が重なって見えます。」と、ちらりとこちらに目線を送られながら、静かに語り始められた贈賞のお言葉は、我が身に震えが来るほど、身に余るお言葉でした。こちらにはそんな堤先生のありがたいお言葉にお応えして、不出来なチェリストが懸命に書き上げた、感謝の気持ちを載せて頂いております。もし宜しければ是非ご覧下さい。

今回の受賞はいずれも、まだ何かを成し遂げたわけではなく「しっかりせんかい!」と、皆様からお尻を叩いていただいた賞だと思っております。これらの賞の名に恥じぬよう精進して参りますので、皆様今後とも、どうぞよろしくお願い致します!