チェロアンサンブルの愉しみ

年明けの忙しさがようやく一段落。ブログをご覧の皆様、お待たせしました！

年の初めには、またまたチェロアンサンブル。
年末のいずみホールのアンサンブルとは違って、今度はぐっとクラシカルな雰囲気のコンサートでした。


場所は京都府民ホール《アルティ》。

このコンサートのオリジナルが始まったのは、なんと20年以上も前のこと。ホールでいつも居眠りしていた僕が子供の頃から、これだけは自分から必ず通っていたシリーズです。そんな歴史あるコンサートに出演させて頂けるのは、嬉しいのと同時に、本当に不思議なことにも思えます。

ご存知、上村昇さん。メガネがお洒落ですよ。

我が恩師、河野文昭さん。いつもあたたかで、ウィットに富んだ河野さんのトークもこのコンサートの大きな楽しみのひとつ。ご本人はいつも「次は誰にやってもらおかな～。」と仰ってます。

こちらはアンコールで演奏された、河野さん編曲のセザール・フランク作曲「天使のパン」。愛用の万年筆で書かれたあったかい楽譜。今回初めて一般発売された河野さんエディションのチェロアンサンブル・スコアは休憩時間中にすべて完売。すごい人気です。

Ｎ響でおなじみ、藤森亮一さん。タオルどこにまいてるんですか！

本番直前の楽屋に潜入。林さんいつも楽しそう。

写真を見ていて気付いたのは、皆さん本当にいい顔されていること。なんだかちょっと《7人の侍》みたいなルックスになってきたなあ～と思っていたら、「新聞に《音楽に仕える５人の騎士》という批評が載ってますよ。」とファンの方からメールを頂きました。ご連絡感謝です！

プレイヤーにとっては、コンサート後の打ち上げも待ち遠しいイベント。河野さんの奥様でピアニストの河野美砂子さんも参加されて語り明かす一夜は、毎年恒例の行事になっています。この日も２０年前のチェロアンサンブルの反省会がまるで昨日のことのように何気なく始まっていたりと、実に楽しい夜でした。

打ち上げでは、チェロアンサンブルの最初期の貴重なチラシを見せて頂くことも出来ました。右側の黒沼俊夫さんが上村さんと河野さんの師匠で、クラシック音楽に詳しい方なら知らぬものは無い偉大なチェリスト。このチェロアンサンブルのスタートはまさにここからで、僕の源流もすべては黒沼さんから始まっているのです。打ち上げでも黒沼さんの話題になると毎年皆さん、熱いこと熱いこと。

そんな黒沼さんの思いを継いだ方々との演奏は、毎回ピリっと身が引き締まる思い。と同時にこの数日間は、どこで学ぶよりもチェロが巧くなれる、かけがえのない場でもあります。今年はなんと１２月１１日に府民ホールアルティで再び開催されるこのチェロアンサンブル、ぜひまたお越し下さい！

９月２日（日）上森祥平＠浜離宮朝日ホール
バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会２０１２
－これでいいのだ。－