落下の王国 | チェリスト上森祥平オフィシャルブログ”Bachモノ!”

落下の王国

バッハ京都公演を終えたご褒美に、見たかった映画に行ってきました。

美しい映画。

タイトルは「落下の王国」。

監督は映画「ザ・セル」を撮ったインド出身のターセム。独特の映像感覚を持っている人で、フィルムに焼き付けられたイメージは、そのどれもが溜め息が出るほど美しいもの。


現実と幻想が交錯するなか、失恋した若者と小さな女の子が次第に心を通わせていくというお話。




衣装は北京オリンピック開会式の衣装デザインも手がけた石岡瑛子さん。映像重視のこの映画で、彼女の魅力は他を押しのけてアピールしてきます。



彼の名はチャールズ・ダーウィン。歴史上の人物そのままの設定。ダーウィンにこのコートを着せてしまう石岡さん。



幻想パートの映像はすべて世界遺産をめぐって撮られたのだそうです。



幻想世界で弟を殺され、復讐を誓う主人公と仲間達。



監督が自身を投影したような人物、役名もズバリ「インド人」。



奴隷の「オッダ・ベンガ」と目の覚めるような青。



主人公達に忍びよる「影」。



そんな中、執り行われる婚礼の儀式。



うごめく「影」たち。これセットじゃないんですよ。



婚礼は続く。有名な世界遺産に向けられたまなざしの鮮烈さがいずれも印象的。



そんなターセムと石岡さんのヴィヴィッドな美の世界。



この映画の公開も残りわずか。ぜひスクリーンで!

もちろんこちらもお忘れなく!
11月23日上森祥平@トッパンホール
「バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会」

→詳細はこちら

最後に映画の予告編。