ノキア所長の過労死認定、接待は業務の延長 | 港区の社会保険労務士 内海正人の成功人材活用術!!

ノキア所長の過労死認定、接待は業務の延長

本日の新聞報道で「ノキア所長の過労死認定、接待は業務の延長」

という記事がありました。


この記事によると

〇 ノキア大阪所長が接待中にくも膜下出血で死亡

〇 原因は過労ではないか?

〇 大阪中央労働基準監督署は労災認定せず

〇 遺族がこれを不服とし裁判へ

〇 大阪地裁の判断は労災

となったのです。


今回の裁判で注目すべきところは

〇 接待は業務の延長と判断された

〇 接待中の会話の内容まで踏み込んだ

〇 携帯電話の電源は24時間オンにしてあった

などの「新しい考え方」が導入されています。


今までは「接待=業務外」とされていましたが、

接待中の会話の内容まで踏み込み、業務の延長としたのです。


もちろん、あくまでも地裁の判決なので、

最高裁の判決ほど影響を与えるものではありません。


しかし、この裁判で今後の労災認定の基準が変わるかもしれませんね。

 
現実問題として、接待中に仕事の話をしないことはありません。
 
また、死亡しなくても、過労で倒れることはあります。


今後は「接待、過労、労災」ということも意識して、

労働環境の整備をすることが必要になってきます。


これからの厚生労働省の通達も注目していきます。