ちょっと癖になりつつある夜のフィットネス。

 今回はエアロバイクで〈マグロ寿司〉一貫分のカロリーを消費。

 ランニングマシンで〈カフェオレ〉一杯分。

 そしてフィットネスのお伴はニュー・ポール・モーリア・グランド・オーケストラによる『Still Blue』というアルバム。

 このアルバムは発売直後に入手したのだが、ポール・モーリアの後継をめぐる2チャンネルの「場外乱闘」が落ち着くまではと、ブログにとり上げるのを躊躇していたのである。

 まずはこの映像からご覧いただこう。 

 

 この映像の5分30秒あたりで即興演奏しているのがジェラール・ガンビュスである。
 G.ガンビュスは1970年代~80年代にかけてポール・モーリアの「右腕」として、作曲やアレンジにかかわった人物である。

 彼はモーリアのもとを離れてからは〈トリオ・エスペランサ(Le Trio Esperança)〉という3人組コーラスグループのプロデュースに専念してきた。

 なお、このトリオ・エスペランサは1980年代にモーリア楽団のゲストコーラスとしてブラジルから招かれ、モーリア楽団の一員として日本中を回ったのでコンサートデご覧になった方もいるのでは?

 そしてG.ガンビュスはこの中のエヴァと結婚した。

 この映像でピアノを弾いているのがG.ガンビュスである。

 

 そんな彼がプロデュースしたアルバムが『Still Blue』である。

 スティル・ブルー~Best Collection Dedicated To Paul Mauriat/キングレコード

¥3,000
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 今回のアルバムの収録曲は以下の通りである。

 1. ペガサスの涙
 2. 薔薇色のメヌエット
 3. 天使のセレナード
 4. 渚のプレリュ - ド
 5. みじかくも美しく燃え
 6. そよ風のメヌエット
 7. エーゲ海の真珠
 8. サバの女王
 9. ピアノ・スター
10. ゴッドファーザー~愛のテーマ
11. 恋はみずいろ
12. 涙のトッカータ
13. 蒼いノクターン
14. オリーブの首飾り
15. オマージュ

 2013年の最新録音ということであるが、アレンジの元になっているのは、コンサート・ツアーで使用されたものがベースとなっているようだ。

 中学時代に“恋はみずいろ”のシングル盤を購入したことがあるという職場の同僚(50代後半)に聴いてもらったら、「ちょっとパンチがない」という感想を話された。

 やはり我々はポール・モーリアのレコーディングした音源と比較してしまう。するとどうしてもどこか「物足りなさ」を感じてしまうのだ。

 ジャン・ジャック・ジュスタフレ率いるオーケストラのコンサートもまたしかり。

 聴くたびにひしひしと感じるのは「ポール・モーリアの不在」である。

 ガンビュス率いる〈ニュー・ポール・モーリア楽団〉は今後コンサートも予定されているという。

 J.J.ジュスタフレのオーケストラの先行きも心配だ。ブログであれこれと勝手な感想を書いてしまったが、それも今後への大いなる期待を込めて書き込んだつもりである。

 いずれにせよ、ポール・モーリアの遺産である〈モーリア・サウンド〉が今後もステージで再現されることは、ファンとして大歓迎である。

 「場外乱闘」を一番悲しんでいるのは、他ならぬ天国のポール自身ではないだろうか?

 では最後にもう1曲、シャルル・アズナヴール&トリオ・エスペランサで“ラ・ボエーム”をどうぞ。

 

 これ結構いいですね!