『たとえ』にのっかる その3
<前回までの話はこちら>
最初の話では「種をまいているのに芽が出ない」でしたが、実際には「出た芽が自分の思うように育っていない」と感じているところにちょっとした悩みがあったようですね。
そして水や肥料のあげ方を話しているときに、相手の方の中で気づくところがあったようです。
「芽はでているし、水や肥料のあげ方もその種類にあっている。
すぐに目に見える形で、花が咲きそして実をつけるという期待があったかも。あまり水をやりすぎたり肥料を与えすぎたりしたら、根腐れしちゃうことは自分でも分かっているんですね」
ということをシェアしあいました。
相手の方が『たとえ』で表現された時には、その『たとえ』の世界を会話で拡げる機会だと思います。
逆に自分が表現した『たとえ』を会話で拡げるのは、ちょっと無理があるかもしれません。
『たとえ』にのっかるは、以前皆さんとシェアしたものがたりの活用のススメ の変形バージョンととらえることもできます。
ものがたりは、こちらがボールを投げて受け取り方は相手におまかせという感じでとらえています。
※おそらく手が届くであろうと思う範囲に投げるという前提はあります
『たとえ』にのっかるは、相手の方の投げたボールを受け止めて返すバリエーションのひとつととらえています。
僕もまた、試行錯誤の日々です。
皆さんのコミュニケーションの何かのヒントになると嬉しいです。