VOYAGE GROUPには環境変化に対応しやすくするために、

事業に近い場所で意思決定が出来るように事業部制を敷いており、

14の事業部と子会社が存在しています。

結果として、事業部間での取引も数多く発生し、管理会計や

財務会計、税務会計はかなり複雑。これをちゃんと管理している

ファイナンス本部は本当にすごいなと思う。







さて、たくさん事業部や子会社が存在していると、

グループ間取引もそれなりに発生しているのですが、

時々事業部において悩ましいことが発生します。

ある事業部とは競合する会社が提供しているサービスの

営業を受けた場合です。

条件が同じであればあまり迷いもせずに

グループ間で取引することになるかと思いますが、

迷うのが他の会社のほうが良い条件を提示してきた場合。







企業によってはそうであっても、グループのサービスを

使うといったような不文律があるところもあるかもしれ

ませんが、グループが提供しているのだからこのサービスを

使わなければいけない、というような強制力は原則として

持たずに、各事業部がスピード感を持って独自に意思決定していく

ようにしています。








というのもこれはやはり甘えの構造になりやすく、こういった

形でサービスを利用したとしても、結局サービスとして

マーケットに受け入れられる形にならなければ

サービスとして継続できず、双方が共倒れになる可能性

あるからです。







ただ一方で同じ価値観を共有する仲間が、立ち上げ時に

苦労している時に支え合う気持ちは持って欲しい。

競合するサービスが圧倒的に良い条件を出してきた時で

あっても、頭ごなしに条件が悪いからできない、と

断るのではなく、「~という条件にするのであれば

出来るよ」「~はこういう風に出来ないかな?」と

いったようにサービスを受ける側からも歩み寄って

良いサービスにしていくための提案をしていく関係に

していきたいなと思います。







こうやって双方が折り合える条件を付き合わせることで

結果として良いサービスになるし、サービスを受ける

側もそれを納得して使えるようになる。







もちろん条件が折り合わなくても、信頼関係をベースに

「じゃぁ、今回は貸しね。次に返して。」というのも

時にはアリだと思う。

これは既に価値観が共有され、信頼関係が強固に

出来ているからこそ出来る部分でもある。







はい。というわけで今回のまとめ。

事業部間で甘えの構造は創らない。

でもお互いに支え合う気持ちを持つ。

もたれ合うのではなく、支え合う関係に。

何とかならなきゃ最後は信頼関係で!





*『「甘えの構造」を創らない』からタイトルを変更しました。
確かにこのタイトルだと甘えの構造と決めつけている
ように誤解されてしまうので。(2012.4.12 12:07)