昨日のECナビの総会の冒頭で「ECナビコミットメント2010」に

ついての話をしました。






というのも2年ほど前の2008年の7月に

「2010年に売上100億円を目指す。」という

コミットメントを発表し、この2年間ずっとこれを掲げて

走ってきました。







その当時、年間売上は37億円程度で、その前期が28億円。

普通に2年後の目標を定めたらせいぜい2年後に50億とか

60億だったかもしれません。

どう実現するか、なんて正直全然見えていませんでしたが、

それでも絶対にいけるはず、という根拠の無い自信があった。

出来ると思ったからこそ、その結果に対して責任を取るとまで

言ってコミットメントとして全社に宣言をしました。








しかし、前期の結果は売上73億円。。。

100億というコミットメントに対して大きくビハインド

する着地となりました。







最後の最後まで何とか達成できないかといろんな方法を

模索してきたけれどやはり難しかった。

これはひとえに本当に僕自身の至らさだと思っています。

いろいろな事業に手を出している中で、自分自身に対して

「それなりにやっているよね」という甘えがあったと思う。

例えばソーシャルゲーム。この流れをもっと早く嗅ぎ取り、

ちゃんと取り組んでいれば十分狙えたし、他にもチャンスは

たくさんあったのにそれらのチャンスに対して適切な

タイミングで適切なボリュームでの投資の意思決定が

出来なかった。

やっている時は十分アクセルを踏んでいると思ったけれど

今振り返ってみるとやはりもっと早くもっと強くアクセルを

踏むべきだったと思うタイミングが何度かあったのに

それが出来なかった。







トップが達成できなかったら責任を取ると言った以上、

この言葉の重さは十分わかっているつもりだったし、

コミットメントとはみんなとの約束でもあると同時に自分との約束。

そして約束には、「責任」がついてまわるもの。

そういう意味でこのコミットメントという言葉を使うにあたっては

僕自身の強い意志と覚悟をもって使ったつもりです。

この言葉を軽くしてしまったら、これは会社の今後にとって

絶対に良くない。

だから今回のコミットメントの未達に対してどう責任を取るか、

ということを責任を取って代表を降りることも含めて真剣に、

本当に真剣に考えてきました。







そうこうするうちに7月に全社を揺るがすような大きな状況の

変化があり、そこへの緊急対応を進めていくなかで

「責任」をとって代表を降りるのは、本来の果たすべき「責任」を

放棄していることなんじゃないか。

「責任」とはうまくいかなくなって「責任を取る」ものではなく、

「責任とは果たす」ものじゃないか。

かっこ悪くても結果に対して真摯に向き合い、結果を受け止め

自らを変えていくことでしかこの責任は果たせないのではと

思うようになりました。









武士に二言はないといいたいし、自分勝手な都合の良い話だし、

本当にかっこ悪いことなんだけど、

今回のコミットメントの結果に対しては批判は覚悟の上で

自らの責任として真摯に受け止め

ECナビを『360°スゴイ』会社にしていくことで

責任を果たしていくことにしたい。







改めて気を引き締め、頑張りたいと思います。