「水戸ホーリーホック昇格断念」、そんな記事が新聞に載っていました。
チーム成績は決して悪くはなく、残り試合で十分にプレーオフ圏内に入れる位置につけています。彼らを阻むものはただ「J1ライセンス」の壁・・・
私の地元クラブFC町田ゼルビアも、かつてスタジアムが基準に満たないということで、成績は残しながらもJ2昇格を断念させられたことがあるので他人事のようには思えません。
ある程度の基準は必要かとは思いますが、1万5千人というのが果たして「J1ライセンス」に不可欠なものなのか、私にはいささか疑問ではあります。
1年遅れでJ2昇格を果たしたものの、今度は成績が伴わずあっさりと1年で降格。再びJFLで戦うことになったゼルビアですが、昨年の正に残留争いの渦中、最後のアウェイ戦となったのがケーズデンキスタジアム水戸でのゲームでした。
結果は追い着かれての引き分けという私たちにとって厳しいものでしたが、それはさておき・・・
水戸にとってはホーム最終戦ということで行われていたセレモニーを、最後まで私は見ていました。柱谷監督のあいさつのなかでも、サポーターに「J1ライセンス」を取得できるよう一緒にがんばりましょう、と訴えている場面があったように記憶しています。
震災の影響もあって、スタジアム基準を満たすように改修することが困難であることはクラブ・サポーターの共通認識としてあり、申請をしても今年も厳しいということは判っていたのかもしれません。
とは言っても昨年に引き続き、またしても昇格の道が閉ざされたことは、関係者に大きな脱力感をもたらしたであろうことは、想像に難くないところです。
昨年の水戸での試合後、駅の屋上にあったグッズショップへ立ち寄ってみました。店員さんはゼルビアのこともけっこうご存じのようで好意的な言葉もかけてくださり、失意の私でしたがうれしく思ったものでした。
今年は昇格という目標が無くなっても、それですべてが終わったわけではありません。たとえプレーオフの出場資格が無くともそれに値する成績を残すことは、観客を増やし収入を増やし、そして行政を動かして来年以降の昇格につながる道となるはずです。
水戸ホーリーホックのサポーターのみなさん、気を落とさずにチームを応援してください。
選手のみなさん、その応援に応えるべく勝利を目指して戦ってください。
2013・08・01