最近の子供たちは、「あだ名禁止」らしい。

何かの記事で読んだけど。

 

子供どうしのトラブルにつながるから。

 

俺らが子供の頃って、基本的に「あだ名で呼び合ったら友達」みたいな風潮だった気がする。

中には(今考えると)ディスり気味のあだ名もあった気がする。

深く考えずに、割と見た目だけで付いちゃうあだ名(タコ、ネコ、ジャンボ、等)とかもあったし。

本田君だから「シティ」とか(当時販売されていてTVCMやってたホンダの乗用車の名称)

もっと悪口気味のあだ名も結構見かけた。

 

本当は傷ついてたのかな。

 

高知県から転校してきた転校生が、自己紹介の際に「鳴子」(だっけ)を持って、

「よっちょれよー、よっちょれよー♪」、って踊ってくれたんだけど、

当然のように彼は直後から「よっちょれ」と呼ばれていた。

悪気もディスりも全くなかったけど。

 

「おれも、よっちょれって呼んでいい?」みたいな会話の記憶もある。

 

いいわけなかったのかもしれない。

でも、よっちょれのことはなんか覚えてる。本名は忘れてしまった。

 

俺も、高校生から養成所時代までは「かんちゃん」と呼ばれていた。

歌舞伎顔だから、かんちゃん。

結構気に入ってた。

 

BQに入ってからは特になかったんだけど、

唯一、土屋女史だけが頑なに俺のことを、

「にょろたま」と呼ぶ。

蛇の絵で表されることもある。

蛇っぽいんだって。

他の誰も「にょろたま」とは呼ばない。

 

俺は俺で、土屋女史の事を、

「チビチビ隊長」と呼ぶことがある。

彼女は、小道具部の隊長であり、俺の上役にあたる。

細かな気遣いと、大胆な判断でBQの小道具の全体をまとめてくれる頼もしい存在。

小さいのに(背が。決して、断じて、卑下しているわけではない)。

 

超個人的には、

「にょろたま、これやっといて」

「チビチビ隊長、了解」

っていう会話の安定感ってあるよなあと思う。

 

たぶんほかの人もたまには「チビチビ隊長」と呼んでいる気がする。

でも「にょろ」と呼んでくるのはチビチビ隊長だけ。

語尾にもにょろ付けてくるな、そういえば。

 

蛇っぽいのか?俺は。