福島第一原発の事故による甲状腺がん多発について、県民健康調査の検討委員会が甲状腺検査の2巡目の本格検査でがんの確定が変わらず44人、がん疑いが1人増え25人であったと昨日報告しています。
これは一見、新たながん確定の報告が無いことから安心材料のように一部で報道されていますが、事実は異なります。
前回12月の報告から精密検査受診者が増え、被爆の恐れが高い平成26年度の検査実施地域では8人から1人がん疑いが見つかり、被爆の恐れが低い平成27年度の検査実施地域では77人から1人もがんが見つからなかったというのが実際の結果です。
つまり、甲状腺がん多発に3倍の地域差があるという事実は、精密検査の受診率が上がった今回の報告でさらに確定に近づいたことを意味しています。
5月から再開されるという原発事故と甲状腺がんの因果関係を検証する評価部会では、この地域差を是非取り上げていただきたいと思います。
2巡目の甲状腺検査で、昨年10月から12月末までに新たにがんと診断された人はいなかったことを明らかにした。
ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170221/k00/00m/040/058000c#csidx110864112064fb1844d9a053191c5f4
Copyright 毎日新聞
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2巡目の甲状腺検査で、昨年10月から12月末までに新たにがんと診断された人はいなかったことを明らかにした。
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2巡目の甲状腺検査で、昨年10月から12月末までに新たにがんと診断された人はいなかったことを明らかにした。
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