ブランディング・パラノイア(528)テッキュウとの夜 | うさばなし

ブランディング・パラノイア(528)テッキュウとの夜

テッキュウは僕の後輩です。

博報堂時代の後輩。
東京芸大を出て、
僕たちのチームに配属されたデザイナーでした。
1987-8年頃ではないか。
昭和が終わる直前(#522「銀座の風景」で触れました)で
バブル経済が爛熟期のころ。

今じゃあ信じられないけど、
広告主は税金に持っていかれるくらいなら、
と闇雲に広告発注していた。
広告すればモノは売れていた時代です。
濡れ手に泡で、昼も夜もなかった。

朝の4時に「帰ります」と上司に言ったら
「もう帰るのか」と言われたのもこの頃でした。

そんな時に入社してきたので、
テッキュウは下働きにそれはそれはコキ使われていました。
でも、いつも明るく笑っている大柄な男で、
若いのにある雰囲気を持っていました。

15年ぶりの再会。
僕が博報堂を辞めた1993年に彼は大阪支社に転勤になりました。
先日の博報堂・生活総合研究所の発表を聞きに行って再会しました
(#517「シアワセのカタチ」)。

昨日、ふたりでイタリアンレストランで食事をしました。
パッと見が変わっていないので、勘違い。
30代だと思っていたら、47歳になっていた。
そりゃあ、そうだ、僕がアラカンだからね。

話が盛り上がって、クリエイティビティとはアイデア。
アイデアは実現するためにある。
テッキュウは、今そこが悩み所だそうだ。

神戸の大地震や
心臓発作(??)を何とか生き抜いた話も聞きました。

よかったなあ、生きていて。
再会して、こういう話ができるもんね。
とてもいい夜になりました。