歌舞伎、美と芸の世界へ

東京に住んでいるご高齢の方は、昔はよく歌舞伎を観に行っていた、なんて方も珍しくありません。スタッフが壁にチラシを貼っていると、「歌舞伎？誰か行くの？」「いいわね、新しくなった歌舞伎座には行ったことないわ」「役者さんは誰が出るのかしら」という声がちらほら……ということで、行ってみました！





歌舞伎座の中は手すりがあまりなく、座席まで階段もあり、少し不自由でしたが、スタッフの方がとても親切に介助を支援してくださいました。この方は、膝が悪く、外出する際は車いす。家の中でもゆっくり、恐る恐る歩いておられます。認知症もあり、全てのセリフが理解できているわけでもなく(スタッフもそうですが)、さらには目も耳も決して良いわけではありませんが、それでも十分に雰囲気を楽しんでおられました。



華やかな演出や、綺麗などん帳にも、おおはしゃぎ！



座席で歌舞伎座のえび天弁当！お手頃価格な美味しいものを買い食いするのも、歌舞伎座の楽しみのひとつですね♪

この日は、11時から14時まで楽しんだのち、お手洗いで会場外へ出たのをきっかけに、落ち着かず、帰ることになりました。行きも帰りも公共交通機関を利用したので、なかなかの長時間の外出となりましたが、帰り道は得意げに舞台の内容を解説しながら「前半だけでも見られて良かったわ。また誘ってちょうだいね」とのお言葉。昔歌舞伎が好きだったという方、もう無理かも？と諦めずに、是非行かれることをおすすめします！いつもと違う世界に、心も身体も年齢を忘れて、引き込まれるかもしれませんよ。