正統派ってなっんだろう…祖父田中胎東に思いをよせて | 星からのメッセージ Urha with Star

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ウルファから愛を込めて…☆・*

いつもと話の内容は随分異なるけれど最近気になることがある。

正統派
正統に伝承されたものって…

いうのは簡単だが何なのか?

私の祖父は気学の継承者ではなく
創始者と共に体形をまとめあげた人である。

その業界ではそれなりに名を知られ
九星気学創始者園田真次郎氏のもとで学び、京都に気学講堂を創立
気学の普及に勤めた人物である。

祖父:故田中胎東
1898年 明治31年11月 東京市本所生まれ。1943年 昭和18年4月没(享年45歳)
この間、気学を体形づけた園田真次郎氏と出会い、気学家として活躍したのは没年までとしてもわずか20年たらず。
さらに自分で体形立てて京都で活躍をしていた時期は10年も無い。
その間に彼が何を考え、どんな行動をしてきたかは定かではない。

「戦争で負ける」と直訴したとか
大陸で風水師として活動していたとかも言われ
どのようにして死んだのかすら明らかではない。

我が家では海外に向かう船の上で戦死し、遺骨は帰らぬままになっている。


当時を知る人は口を開かず、その人たちも年をとり、ほとんどが他界されている。
著名な方々との交友もあったそうであるが、今は知る由もない。


物事を確立して行くのに必ずしも時間が必要なわけではない。
しかし、閃きや悟りを得たものが
必ずしもそれをうまく表現し人に伝えられたかは別である。


何かを感じ取り、明治・大正・昭和と変遷する時代の中を駆け抜け
「気学」を占いとして扱うことを嫌い
学問であると言い続けた祖父。

宇宙天地の法則を示し
いかにしてそれを活用して行くか。
それを学び取る学問としての「気学」
その追求に心血を注ぎ人生を送った。

孫として内容の善し悪しよりも
その生き様を誇りに思う。


私は孫であるが
胎東流気学の伝承者ではない。

理屈抜きに血の中に祖父の思いがしみ込んでいるだけで
こだわりはない。

祖父の生き様は、家族の中できちんと伝えられてはいない。
唯一、伝えられたことは、
占いではなく
「気学」は真理へと繋がる学問だということだけである。

このことは
西洋占星術を始め
洋の東西を問わず、今占いと称される全てに共通している。
これは実践してみての実感である。


正統の流れを汲むことより
何を継承し、今にあったものとしてどう表現して行くか。
このことの方が大切である。


次々と変遷し
その時その時にあった方法や表現で
自在に真理を追究して行く姿勢こそ
祖父が伝えてくれたもの。


わずかしか手に入らない祖父の生き様の中に
私が見いだせるものはただそれだけ。


時には師と仰ぐものと対立し
その中から切磋琢磨しながら得られるものもあるだろう

真実を知るものはごくわずかである
それすら片鱗でしかないだろう

先達たちが研究し希求し、残してくれたものの中から
魂で感じ取り、学び、研鑽して行くことこそ真実に近づく道。

正統=正しいという法則は無い
なぜなら、そこには継承して行く者の思いが介入して行くからである。


全てが一つの源から発し、その片鱗を表している。
観念や想念に囚われず、何を見いだして行けるかを求め続けることが
祖父から譲り受けた大切な宝物。