こんな教師はいらない!いま問われる先生の質。 | 日刊 鼠小僧

こんな教師はいらない!いま問われる先生の質。

 「こんな教師には子どもを預けられない。教えてもらいたくない」

 父母の間で教師不信が急増しているそうだ。暴力教師、無気力先生などさまざま。荒れる学校は多くの場合は家庭、父兄側にも原因があるとされるが、生徒を指導する現場の先生の側にも責任の一端があることは否定できないだろう。小、中、高校を含めて、いま問われているのは「学校の教師の〝質〟の問題」だという。

 残念で嘆かわしいことだが、一般常識では考えられないような授業をする先生がふえているのは事実らしい。新聞で拾っただけでもそのはみ出しぶりは尋常ではない。

 ①東京の浜田山小学校の女性教師(23)は授業中に自殺や殺人を題材にしたクイズを出題していた。3年生の算数の授業中に出したもので「3姉妹の長女が自殺し、葬式があった。その葬式に来たかっこいい男性に、次女がもう一度会うためにはどうすればよいか」という質問。答えは「三女を殺す」だったという。保護者からの投書で発覚したという。出題した先生は「授業を楽しくしたいと考えただけ」。

 ②愛知県では、小3の担任教師が出題した割り算の問題。「子どもが18人います。1日に3人ずつ殺したら何日で終わるでしょう」

 ③山梨では、5年の担任が道徳の授業で「脅迫状」を作らせたという。しかも新聞の記事を切り張りして黒板に例文を再現したというから念がはいっている。

 ④横浜の中学教師は、生物の時間に男子生徒の口と鼻をふさいで失神させた。「どれほど呼吸が大切か教えるつもりだった」と弁解したいう。

 ⑤大阪の高校教師は「私のクッキーよ」と女生徒にゴキブリ駆除剤を食べさせてしまった。
 いずれも「天声人語」(朝日新聞・10月15日)でとりあげられている。

 ⑥愛知県の県立商業高校では、総合ビジネス科の3年生の中間試験に「校長を暗殺した犯人は誰か」という内容の設問があったという。選択肢には同校の教員7人の実名が挙げられていたという。

 ⑦群馬県内に住む中年の小学校教諭は詐欺に悪用される恐れがあることを承知で、自分名義で契約した携帯電話を知人の男女に譲り渡していた。計約20件の詐欺事件が発生していることがわかっており警視庁は本格捜査に乗り出す方針だ。

 教師をめぐる事件、騒動が連日のように新聞紙上をにぎわせている。しかも、人に教える立場の人間とは思えない稚拙な事柄が多い。とくに小、中学生は立派な大人に育っていく若い芽である。人殺し、暗殺のクイズ、脅迫状の書き方を授業で教え、出題するなど思いもよらないことだ。教師の資質が疑われる。先生失格だろう。

 教育委員会の甘い処分は許されない。