強姦で逮捕、親に尻拭いさせた三菱商事マンの不徳 | 日刊 鼠小僧

強姦で逮捕、親に尻拭いさせた三菱商事マンの不徳

 日本を代表する総合商社、三菱商事の生活産業グループに勤務していた男(34)の婦女暴行事件が意外な展開を見せている。


 男は2年前の平成20年10月の深夜、東京・大田区のJR大森駅近くの路上で帰宅途中だった20代のOLに声をかけ、自宅マンションに連れ込んで乱暴した。いわゆる強姦事件である。そして今年6月、男は再び大森駅近くの路上で若い女性に声をかけ、女性の首や耳を舐めたという。この目撃情報から警視庁大森署は男を割り出し、強制わいせつ罪で逮捕した。その後の調べで2年前の事件で検出されたDNAと男のDNAが一致、大森署は8月25日、強姦罪で逮捕した。警察の取調べに対し、男は「間違いない」と容疑を認めている。


 こと、その限りでは男の風上にも置けないハレンチ事件でしかないが、起訴寸前になって事態は一変する。2つの事件とも被害女性との示談が成立し、女性が告訴を取り下げたことから警察は男を釈放した。強制わいせつ罪、強姦罪とも被害者の告訴を前提とする「親告罪」のため、告訴を取り下げたことで起訴に踏み切れなくなったのである。


 取り下げた理由は男の親が示談金1000万円を彼女たちに支払い、事件そのものを“チャラ”にしたからに他ならない。実は男の父親は明治42年に創業した洋菓子チェーン・ユーハイムの河本武社長。御曹司(4男)を犯罪者にしたくない親心と言えば耳触りはいいが、関係者によると9月13日付で三菱商事を退職した男は「そもそもコネ入社だった」という。即ち親の七光りで入社した揚句、最後は親に尻拭いさせたということ。コネ入社に活路を求めた三菱商事にとっては、恥の上塗りでしかない。

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