経済ウラ街道「ヤバイ(怖い)話!!」 NEC | 日刊 鼠小僧

経済ウラ街道「ヤバイ(怖い)話!!」 NEC

 NECが4月1日付のトップ人事を発表した。矢野薫社長(66)は代表権のある会長に就き、遠藤信博・取締役執行役員常務(56)が上席役員15人をゴボウ抜きして社長に就任する。


 これだけの抜擢人事にも拘らず、新聞は遠藤氏を「かねて次期社長の本命とされてきた」とヨイショしたが、そこは関本忠弘氏(故人)が社長、会長を務めた当時から血で血を洗う“お家騒動”で世間の耳目を集めた同社のこと、今回のトップ交代にも「殿、ご乱心」を地で行く矢野社長の“忍法”が囁かれている。


 昨年3月期に大幅赤字を計上して経営責任が厳しく問われた際、矢野社長は2010年3月期の「当期利益100億円と復配」を公約した。ところが、先に発表した09年4~12月決算は532億円の最終赤字だった。奇跡が起きなければ公約は達成できず、矢野社長は詰め腹辞任に追い込まれる。


 ところが、NECは持ち分法適用会社に組み込んでいた日本電気硝子の株式の一部を売却し、保有比率を24・4%から11・3%に引き下げた。この売却でNECは単独ベースで270億円の売却益にありついたが、実はアナリストの多くは日本電気硝子の将来性に注目しており、市場筋は「詰め腹を恐れた矢野社長が焦った揚句、荒業を駆使するタイミングを見誤ったということ」と指摘、NEC内部には「そうまでして実力会長になりたかったのか」との冷ややかな声が渦巻いていることから同社の“お家芸”が勃発しそうだ。



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